munyuchan

むにゅ’sのぉと

10年以上続けたヤフーブログから引越してきました。 路上観察、近代建築などがメインのブログです。 ライブドアではまだまだ戸惑うことが多いですが、よろしくお願いします。

建築と文化を愉しむ会~東京編

2 8月

4年ぶりの東京活動~谷中・本郷・根津・上野桜木 その1

この前の冬だったか、メールが来た。
5年前まで別のサークルで一緒だった人で、アタシが自分のサークルを
立ち上げた時にその人は海外に赴任。
5年の間に海外から帰国、現在はご結婚なさり東京にいらっしゃるとのこと。
海外に行かれる前に見ていてくださったこのブログを探し当てて
連絡くださったのだそうな。
「ぜひ、東京でもやってください。」と言う嬉しいお言葉を受けて
今回は平日の街歩きとなった。
思いっきり、ベタなところで谷中方面にした。
今、流行の「谷根千」ツアーなのだが、レトロな町並みを歩くだけの活動ではなく、
わざとぐるぐる回りながら、地形や街の違いを感じ取ってもらうコースをとった。
まずは、朝10時JR日暮里駅で待ち合わせ。
5年ぶりの再会だが、全く変わらない元気そうなDさん。
この付近は有名な街歩きコースなので、ガイドブックもたくさんある。
なので、今回はアタシが知っている限りの説明をしながらの案内となった。
かの有名な日暮里の夕焼けだんだんのすぐ脇にある、七面坂。
そこを下る途中にある左官屋さんのお宅の鏝絵を勝手に見学。
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ガレージの中の壁にも虎の鏝絵があった。
左の戸袋には「自力更正」、
右の戸袋には浜千鳥が描かれており、
窓の下には、緑の眼の龍の鏝絵。
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実は、東京にはモルタル鏝絵が結構多い。
逆に関西では漆喰鏝絵やモルタル鏝絵は
少ないように思う。
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「左官科職業訓練指導員」と書かれた
琺瑯看板が貼られていた。
左官業とともに職業訓練学校での指導も
されていらっしゃるのだろう。
それゆえに「自力更生」と描いてあるのか?
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ちなみにこの浜千鳥も龍も「水」にちなんでおり
火事除けの意味がある。
火事避けの水にちなんだ物で
「青海波(せいがいは)」の話に
なったところ、ちょうど良いサンプルと言っては
誠に失礼なのだが、モルタルを鏝で「青海波」の形に塗ってある商店の前に来た。
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口で説明するよりも、見てもらった方が早い。
正面はハリボテで中に一般家屋がすっぽりと
収まっている、看板建築だ。
 
そして、団子坂まで歩きそこから本郷方面へと歩く。
街の様子が変わるのが歩きながらだとよくわかる。
弥生周辺を通り抜け、本郷追分方面へと向丘を抜ける。
団子坂を上がった弥生町で発見された土器は弥生式土器と名づけられたこと
などを話しながら、向丘のお屋敷街を歩き本郷通りへ出る。
イメージ 1
 
本郷台地の名の通り、本郷が少し高い場所に
あるのがよくわかる。
 
そして、向こうにはスカイツリー。
アタシはスカイツリーに興味はないが
歩いていて、自分が今どこにいるのか
方向を確かめるためには、
スカイツリーは便利かもしれない。
 
「本郷追分」を通り八百屋お七はこの辺りだよ
などと言う話などをし、旧町名の話をしながら
本郷通りを東大農学部方面に歩く。
 
 
 
あの有名な「本郷もかねやすまでは江戸のうち」の川柳にもなった「かねやす」よりも更に奥まった方にある、この本郷追分。
江戸時代の後半になって「墨引き」と言われる町奉行の管轄内にはなったものの
追分から駒込方面は江戸市中ではなく、豊島郡だ。
追分というと、東京の人間がすぐに思い浮かぶのが「浅草」と「新宿」だ。
今回、一緒に歩いたDさんは関西出身の方なので、
この「浅草」と「新宿」に関して「江戸市中」との関連性を説明しておいた。
Dさん、頭の良い方なので「内藤新宿」の言葉を聞き、すぐに理解してくださった。
 
現代においては、どこもかしこも「下町」になってしまっているので
余計、わかりにくくなっているのだが、東京は江戸城を中心に江戸市中が
広がっており、何代も住み着いた人間でないと「下町」の定義のようなものが
理解されないことが多くなってしまう。
 
だから、あえて本郷台地を歩いてもらった。
ここから先は、豊島郡。
文京区本駒込や豊島区駒込がある。
本郷台地の下の千駄木などは元は駒込林町。
かなり細かい地図をお持ちになっていらしたので、そのあたりの地名からも
位置関係を想像できるだろう。
 
今さら何故、下町の区分を説明するのには理由がある。
低い土地の下町と違い、東京の場合は江戸城を中心にして広がり発展したので
その地域によって武家町や寺町、商人町、職人町などに分かれるからだ。
だから、今、普通に下町、下町と言われている場所はごく最近になって
下町と言われだしたものの、本来の下町とは違うのだということを
知ってもらう。
それがわからないと、何故ここがお屋敷ばかりなのか?
何故ここには、こういう職業の人が多かったのか?などということが
理解できなくなってしまうからだ。
 
そのあたりをざっくりと大雑把に話をし、、街の色の違いや気質の違いを
感じ取ってもらいながら東京大学に。
 
ちょっと写真もかなり増えてしまったので続きは次回に・・・
 
9 6月

参議院60周年特別参観・追記

肝心なことを書くのを忘れていた。
実は、サークルのホームページのリンクのお願いを
していた「エレッツ」さんから情報をいただいていた
ことに対するお礼を述べるのを失念していた。
(一応、遅くなったが簡単にメールは入れさせていただいたが・・・)
前回の参議院の平日の見学の記事を読んで
5月の連休中の衆議院の特別公開の情報と
前回の参議院の情報をいただいていたのだ。
参議院は平日行ったときににもらったパンフレットに
書いてはあったのだが、衆議院の方は教えて
いただくまではわからなかった。
たまたま連休だったので安い航空券が入手できなかったのと
お金もなかったので行かなかったのだが
リンクのお願いだけしておいて、まだホームページも
作ってすぐに工事中にしたままかなりの時間が
経過しているにもかかわらず、
情報を提供してくださることは誠にありがたい。
ヤフーブロガーさん以外からの情報提供は
実際のところかなりあるのでとても助かっている。
これからも、さまざまな情報を提供していただければ
本当にありがたいと思っている。
最後に見捨てないで、連絡くださった「エレッツ」さんに
心からのお礼を申し述べたいと思う。
エレベーターばかりを扱ったサイトだが
こちらもかなり専門的にくわしく調べていらっしゃり、
拝見していて大変、勉強になるサイトだ。

「エレッツ」さんのサイト
  ↓
http://www5f.biglobe.ne.jp/~Eletz/





31 5月

参議院60周年特別参観 その5

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写真の部屋は議長応接室でここは平日の見学では

見学することはできない。

だが、平日見学の際にいただいたパンフレットには

この部屋の暖炉には「紫雲石」が使われていると印刷してあった。

このパンフレットは、特別公開時にはいただけなかった。

国会議事堂内には、さまざまな石がふんだんに使われているそうな。

大理石にも、それぞれ種類があって○○石と呼ばれているそうな。

確かにこの紫雲石、美しいのだが、何故か全体の印象が

「TOO MUCH!」なのだ。

お金もかかってるし、素材も良いのだが・・・・・

最後に思いっきり重たいものをみせられて参議院の玄関から

外に出て終わりなのだが、

やはり、ここは平日の見学も行った方がより愉しめると思う。

写真目的だけならばこの60周年の公開だけでも良いのだが、

写真を撮ったというだけで、中身が追いつかないからだ。

ネットで検索したところで全部書いてはいない。

写真は不可だが、平日の見学の方は内容はかなり濃い。

この説明を聞くだけでも、撮影禁止というのはちょっと残念だが

まだあきらめがつくくらいの質の高さがある。

その代わり内容が濃すぎて、おもしろいのだが覚えきれない。

何回か、暇を見て見学をしないとなかなか細部の説明と

自分が撮って来た写真の内容と合致しないだろう。

本当にこの建物に興味があるのなら、平日の見学をお勧めする。

写真とネット検索だけでは得られないものが確かにそこにはある。

今回の見学では、2つのことを新たに学べた気がする。

見学時のマナー(特に写真の撮り方)と、

写真+ネット検索では上っ面だけになってしまう、ということだ。

以前の見学の時の担当官の方が良い方だったのかもしれないが、

ネットに載っている情報量よりもはるかに巨大な情報を

頭の中に入れて、説明してくださる。

ただ、聞いている自分の頭の許容量がそれに追いつかないだけだ。

今後も「写真+ネット検索」のパターンは極力控えて、

地味ながらも本で調べてみたりとか

人様から直接お話を伺うなどのアナログ的なやり方で

自分なりに消化していくつもりでいる。

最後に国会議事堂の屋根の部分。

もともとは信楽焼きだったらしいのだが、数年前の修復で

セラミック製に変わったそうな。

前回、案内の方に聞いた話なのだが、言われてみてよ~く

写真などで見てみると確かに段々のところだけだが、

他の部分と色が違っている・・・・・
29 5月

参議院60周年特別参観  その4

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この日はたまたま、東京消防庁の方々も見学に見えていた。

が、この方々には特別に説明する案内の人がついて回っていた。

一般の見学者とほぼ同じコースを見るのかと思ったら、

ちょっと違って、一般人には立ち入り禁止の方へと

消えて行ってしまった。

本会議場は、普段の見学だと上の記者席に座って見下ろすのだが、

今回は逆に上からは扉の外からしか見られず、

1階から本会議場へ入れるようになっていた。

以前の通常見学で教えていただいたことなのだが、

この会議場のすべてのカーテンは絹、木彫りは鎌倉彫り、

木は桜かオークのみを使用しているそうな。

議員の座る机のところに、ツマミがついた蓋がかぶさっている

部分があり、たまたま他の見学者がそこを開けて見たら

そこはペンケースになっていた。(もちろん、その見学者は

怒られてはいたが・・・)

また続きは次回の更新の時に・・・
28 5月

参議院60周年特別参観 その3

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赤い絨毯の上を歩きながら進み、大臣室や御休所などを見学。

御休所は、天皇陛下がお入りになるお部屋とのことで、

そのせいか入り口にはガラスがはめ込まれていて、

映りこみするので写真は撮らなかった。

写真で気になったのが、撮影時のマナーだ。

カメラマニアだか、なんちゃってカメラマンだかが

この混雑時にミニ三脚を広げ長々と

納得が行くまで撮影している。

そのわずかだが、はた迷惑な人たちのおかげで

他の見学者たちは携帯や他のカメラでの撮影が

思うようにできない。

やはり、混雑時には三脚まで持ち出して

ゆっくりと撮影するのは控えるくらいの

良識を持って欲しいものだ。

これは、今回、切実にそう思った。

そんなにゆっくり、じっくり撮りたいのなら

プロになってから撮れば良い。

だが、建築写真はただうまく撮れば良い

というだけではダメなはずだ。

もっとも、ならないからこうしているのだろう。

まだ、子ども連れで家族で記念写真を撮るのなら、

ほほえましいのだが・・・

プロのカメラマンは撮影許可の腕章をつけて、

一般客にかなり気を使って撮っていたのが対象的だった。

サークル活動時の見学姿勢を考えさせられた。

見学や撮影マナーというのも、今後の課題だと思う。

写真4枚目は御休所の前の広間なのだが

、壁に細工が施してある。

最初は「鏝絵」?と思っていたのだが、

パンフレットには「石膏薄肉彫り」と書いてあった。

実は、以前の見学の時には、

室内や床のタイルばかりを気にしていて上の方も、

天井のステンドグラスしか見ていなかった。

やはり、同じ建物も何回か

訪問しないと見落としが多すぎる・・・

すべての部屋の入り口の壁に全部違う柄で彫られている。

鳳凰まで飛んでいるのがこの写真でわかるだろうか?

床のモザイクタイルも大理石のタイルだそうな。

次回はまたこの次の更新時に・・・

参議院
http://www.sangiin.go.jp/japanese/frameset/fset_e02_01.htm
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