munyuchan

むにゅ’sのぉと

10年以上続けたヤフーブログから引越してきました。 路上観察、近代建築などがメインのブログです。 ライブドアではまだまだ戸惑うことが多いですが、よろしくお願いします。

本棚(街歩き関係)

5 9月

オジギビトの本

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アタシは特にコレクションしてはいないのだが、
よく工事現場などに掲げられている
「ご迷惑おかけします」の、作業員の絵についての本。
とにかく、片っ端から写真を撮るなどのデータを集め、
その上で、描いてある絵についての考察。
路上観察のおもしろさが詰まっている。
興味のない人から見れば、「くだらない」ことでも、
たくさんあるコレクションを見比べていると
微妙に表情や体の向きなどが違っていて、
また、そうした違いを細かく分析している。
ここまで来ると、その「視点」「観察眼」は
お見事としか言えない。
こういう観察の仕方もあったんだなぁ・・・ということに
気づかせてくれた1冊でもある。
難しいことは一切書かれていないので、
理屈抜きで楽しめるはずだと思う。



街角のオジギビト   とり・みき氏著
筑摩書房     1400円+税









15 6月

路上観察的考現学の本

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先日の藤森建築と路上観察展に行った時に
いつものくせで、関係文献等を販売するコーナーへ寄ってみた。
まだ、読んでいなかった本が数冊あったので、
思わず購入し、重たいので自宅へ送ってもらうことにした。
アタシの場合、どうしてお金がないかというと
本を借りれば良いのに、どうしても手元において
好きな時に好きなだけ「愛でる」ということを
やりたいタイプなので、本と交通費にどうしても
お金を費やしてしまうからだ。
一度、本は売ったのだが、やはり惜しい。
半年たってから、また新しく買って近くに
置いて愛でたくなってしまう。
そこのギャラリーの売店でもやはり、
アタシに愛される宿命の本があった。
マンホールの蓋研究の第一人者の林丈二先生の本だ。
本の表紙を見てもわかるように、
街の路地という路地、地図に出てる道という道を
すべて足で歩いて、観察していらっしゃる。
(この地図を見て感じたのは、実はアタシが以前
住んでいた街の地図なのだ。
この付近は古いマンホールや看板建築の
宝庫でもあるのだ、さすが、林先生だ・・・)
お馴染みのマンホールの蓋の考察から始まって、
アイスキャンデーのスティックだとか、
靴にはさまった小石のコレクションと考察、
パチンコの玉についての研究など、
気になったものすべてのデータをとり、
自分なりに調べていく。
わからなくなって、ネットで検索して
いくつか検索結果を見て出した結論ではない。
地道にコツコツと、これが孝現学だ。
かなり細かい手作業の観察記録の学問だと思う。
ネット検索ではない、真の観察、真の記録とは
こういうものなのだ。
そして、それこそが、街歩きにも当然影響してくる。



林丈二的考現学    屁と富士山
INAXギャラリー     1500円+税




それと考現学といえば、「今和次郎」先生だ。
以前、今先生の東京での孝現学の本を
時代考証の本の書庫にアップしたのであえて
こちらはアップしなかったのだが、
ちょうど良い機会なので、こちらもアップすることにする。
洗濯物の干し方についての記録と比較、
帯のしめ方、おんぶの仕方などの記録など、
ここまで、記録しないといけないのか?と
思うくらいの細かさの記録がこの本にある。
ここまでやるから、「学」なのだろう。
この本も藤森展の売店で販売されていた。
やはり参考になるのだろうと思い、
こちらも本棚から引っ張り出して、
林先生の本と併せてアップすることにした。


今和次郎   孝現学入門
藤森照信氏・編   ちくま文庫  1000円+税




3 3月

マンホール以外の地下の技術を知る・・・

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路上観察のマンホールの蓋もつきつめていけば、都市を作る上で
非常に重要な上下水道のしくみなどにも関係してくる。
この辺りの関連性を踏まえて、足元を見て歩くのもこれまた面白い。
東京の地下には、地下鉄や上下水道管、ガス管、電気のケーブルなど
いろいろなものがたくさん埋まっている。
ここまでは、完全にマンホールの世界なのだが、
この本はそれだけでは納まらない。
トンネルの掘り方だとか、つなげ方、そして感激すべきは、
掘り起こさずに下水管をつないで行く方法だとかを計算式などを
一切書かずに、図解などで中学生にもわかるように解説してくれている。
それに、今では下水管の中にインターネットのファイバーが通っているそうな!
これはもしかしたら、東京だけかもしれないが・・・
だから、当然この本は読み物としてもおもしろい。
そして、改めて「ものすごい時代になってしまった・・・」と
思てしまう本なのだ。


「図解」東京の地下技術  地面の下は「知」の結集、「技」の競演!
 東京都副知事 青山佾氏・編                  
 東京都駐車場公社理事長  前東京都建設局長  古川公毅氏・編

かんき出版   1500円+税



24 2月

マンホール=下水道の歴史から読み解く

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東京でマンホールをやるのなら、読んでおいた方が良い1冊。
昭和のさほど遠くない時代の汲み取りのことから始まり、
江戸時代の雨落ちの下水はどこへ行くのかだとか、
当時の下水の流れを図で表わしてみたりとか、
明治になって下水道施設がどのようにして作られていったかを
大変わかりやすく書いてある。
江戸時代からの下水の割り振りというのが、近代における下水道の
基盤となっている。
東京では、今ではすべてが東京都下水道局となてしまってはいるが
戦前までは各地域ごとに○○水道というのがあって
それぞれに管轄があり、独自のマンホールの蓋も設置されていた。
現在では、そのほとんどは撤去され一部は資料として
保管されているのだが、まだ探せば都内のどこかの路地に
もしくは、舗道上でも見つけられるかもしれない。
そのための手がかりがこの本の中にも隠されているのだ。
その辺りの知識も持ち合わせていれば、蓋探しの旅と称して
都内を徘徊するのも断然楽しくなってくる。
特に下水道関係の本というよりは、近代のお話として
読み物として読んでみてもとてもおもしろいはずだ。

江戸・東京の 下水道のはなし   東京下水道史探訪会編
            技報堂出版  1800円+税


20 2月

マンホールが本当によくわかる本とマニアックな月刊誌

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1冊目は、マンホールのことが本当によく理解できる本だ。
素人が読んでもとてもわかりやすく書いてある。
本の最初の方はかなり堅苦しいのだが、半分近く読みすすむと
蓋の設置例だとか、蓋の役割や種類、そしてメカニズムまでも
くわしく説明してくれる。
デザインマンホールの蓋に関してもわずかではあるが
記載もあるが、やはり。デザインに関しては各自治体の
市章だとか、名物の祭りなどが主体だという程度の記述しかない。
なので、デザインマンホールの写真のコレクターというよりも
もしかしたら、ただの知りたがり屋さんが読めばおもしろいと
感じる本なのかもしれない。


誰でもわかる 下水道マンホール安全対策
   下水道マンホール安全対策研究会編著
       大成出版社   2191円+税


あとは、業者さんたちが読む月刊誌だ。
こちらは、本当に興味がない人は読んでもつまらない雑誌かもしれない。
だが、少しでも興味のある人が読めば知らないことばかり書いてあって
ものすごく刺激的な月刊誌なのだ。
くわしい説明などはあまり書いていない。
プロが読む雑誌だから当たり前かもしれない。
だが、ド素人のアタシからすると「へ~こんな部品なんだぁ・・・」と
妙に感心してしまうことが多い。
逆にこの雑誌に載っている広告がアタシ的には資料に
つながる可能性もあるので、ひとおおり目を通している。


人・地球・水環境    月刊 下水道
   環境新聞社発行   1500円+税








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