
昭和のさほど遠くない時代の汲み取りのことから始まり、
江戸時代の雨落ちの下水はどこへ行くのかだとか、
当時の下水の流れを図で表わしてみたりとか、
明治になって下水道施設がどのようにして作られていったかを
大変わかりやすく書いてある。
江戸時代からの下水の割り振りというのが、近代における下水道の
基盤となっている。
東京では、今ではすべてが東京都下水道局となてしまってはいるが
戦前までは各地域ごとに○○水道というのがあって
それぞれに管轄があり、独自のマンホールの蓋も設置されていた。
現在では、そのほとんどは撤去され一部は資料として
保管されているのだが、まだ探せば都内のどこかの路地に
もしくは、舗道上でも見つけられるかもしれない。
そのための手がかりがこの本の中にも隠されているのだ。
その辺りの知識も持ち合わせていれば、蓋探しの旅と称して
都内を徘徊するのも断然楽しくなってくる。
特に下水道関係の本というよりは、近代のお話として
読み物として読んでみてもとてもおもしろいはずだ。
江戸・東京の 下水道のはなし 東京下水道史探訪会編
技報堂出版 1800円+税














