光がたっぷり入り込むキッチンの外は庭。
獅子頭のついた小さい池のような物も残っている。
案内してくださったボランティアの方がプールとおっしゃっていたが、
プールにしては小さすぎるので、池かもしくは池を模した物ではないだろうか??(写真2枚目)
キッチンの奥にはシンプルな和室があった。
階段をあがって2階に行くのだが、そのすぐ脇には夫人が使われていた小さな和室がある。
どちらかと言うと、よく洋館などにある階段室のような感じの場所を和室として作った感がある。
階段室の部分にスペースを足して作ったようなこじんまりした部屋で、
そんなに凝りに凝った部屋ではないのだが、妙に居心地が良く落ち着く感じの小部屋だった。
普通の和室なのだが、光の入り込み方だろうか??それとも、天井の高さだろうか?
個人的には洋間もものすごく贅沢でオシャレなのだが、このこじんまりした空間が一番好きだ。
美しさとかではなく、心穏やかに過ごせそうな空間だったからかもしれない。
階段を上がり2階へ。
上がってすぐ右が寝室だったようで、シンプルなすっきりとした部屋がある。
現在でも、わざとダブルベッドが2台並べて寝室ですよ、ということがわかるようにしてある。
実際にベッドを部屋に入れることによって、イメージもわきやすいのだが、
ダブルベッドが2台ラクラク置ける広さの寝室というのがうらやましい。
アタシの自宅なんぞは集合住宅のために、襖を取っ払って2つの和室を1つにして
カーペットを上から敷き詰めて部屋を広く使うようにはしているのだが、
それでもダブルベッドを1つ置けばかなりの圧迫感になり、室内の通行も窮屈だ。
寝室の反対側には洋間があるのだが、一枚板の引き戸がついている。
板には顔彩だろうか??絵が描かれているのだが部屋の内外で絵が違うのだが、
部屋の外の方の絵は暗くてよくわからないので、写真も当然撮ったのだが不鮮明。
万が一、絵の具を傷めるといけないのでフラッシュは使わないのがアタシの方針なので仕方ない。
ただ、部屋の内側の絵は窓からの光でよく見えた。
「蘇鉄」だろうか??(写真3枚目)
古い時代には、蘇鉄が流行したのではないだろうか?と思われる節が多々あるのだが・・・
扉の引き手もまたすばらしい細工だ。(写真4枚目)
この部屋も天井が高く広い。
そして、まるでコネクティングルームのようにすぐ脇に小さな部屋もある。
使用人が待機するような部屋の感じだった。
ミニ付け書院風になってはいるのだが、天井の作りなどがあまりにも普通過ぎるし・・・
この部屋の外側には更に階段があって、上には3階もあるのだがそこは現在は立ち入り禁止。
傷みが激しく、床が抜けてしまう可能性も高いのでよほど体重が軽い人が1人くらいしか
3階には上げられないそうで、階段も登れないように仕切りがしてあった。
ただ、話によれば3階は本当に普通の部屋で特に何もないそうな。
一通り見学させていただいて、最後にまた1階の洋間に集まった。
ボランティアの方々とそこでいろいろなお話をさせていただき、
見学時間を大幅に過ぎてしまい申し訳ないことをしたが、
大変楽しい時間を過ごさせていただけた。
ここ数年のこの建物の公開期間が年々短くなっていることに疑問を抱いていたので、
実は安土の教育委員会にその理由を伺ってみたことがあるのだが、
公開するに当たっては、ボランティアの方々の協力がないと建物の説明や見学料の管理などが
できないのだが、年々、ボランティア活動に携わる方々が減ってしまっているために
公開期間も短くなって来ているとのことだった。
無償であるが故に、公開のお手伝いをしてくださる方に負担ばかりかかるので
逆に公開期間を短くせざるを得ないのが現状だそうな。
これは、ここばかりではない。
ある程度の営利目的があれば良いのだろうが、町や市の管理になる建物の公開にあたっては
ボランティアさんの手を借りなくてはいけないからだ。
営利目的の観光のために公開事業を展開しているところとの格差が激しすぎるが、
そもそも、近代建築や近代化遺産に対しての興味の有無や認識が問題なのだろう。
ただ、それも一歩間違えると古ければなんでもかんでも良いなどの風潮などにも
つながるので、難しいとは思うのだが・・・
アタシ個人の意見としては、なんでもかんでも保存という頭は毛頭ない。
建物というのは、所詮、人のために使われてこそナンボのものであって、
使う人が便利だと思うのであれば、解体して新しく建て直すのも有りだと思っている。
芸術性や技術面などで伝承していく方が良いと思われるものは残した方が良い。
だが、実際に100年近くも前の建物をすべて補修して使い続ける、残し続けるというのは
湿度が高く、地震の多いわが国では困難でもあり、危険でもある。
伝承、継承であれば、興味のある人にしっかり見てもらって後年にその技術や美しさを
伝え残す必要だけはあると思うし、それ以前に美しい物を美しいと思える感覚も必要だと思う。
また、それらに関して必ずさまざまな歴史的背景やつながりもあるのがわかるととても楽しい。
学校であれだけ教わっても頭に入らなかったことが、1つの建物などを通して見ると
すんなり頭に沁み込んでくるような気がするのだ。
自分の錯覚や思い込みなのかもしれないが・・・
ただ、古いから良い、レトロだから良い、好きだ、でも構わないのだろうが、
見てそれだけしか感じないのも、もったいないような気がしてならない。
貧乏性なのだろう・・・・
外に出るともう4時半になっており、そのまま駅へ向かった。
駅前の駐在所も、唐破風の美しい建物だ。
瓦にも、警察の旭日章がついているが、すでに写真がいっぱいなのでいつもお世話になっている
友人の安倍さんのサイトにも、瓦の写真が載っているのでそちらを見ていただければと思う。
安倍さんのHPはかなり有名なので、ご存知の方もいらっしゃるかも知れないが
アタシがここを訪れる4年前にすでに、この建物に目を停めて撮影されていらしゃっるのがすごい。
安倍さんのHP
↓
http://www.rose.ne.jp/~perceus/sampo/s72.html
獅子頭のついた小さい池のような物も残っている。
案内してくださったボランティアの方がプールとおっしゃっていたが、
プールにしては小さすぎるので、池かもしくは池を模した物ではないだろうか??(写真2枚目)
キッチンの奥にはシンプルな和室があった。
階段をあがって2階に行くのだが、そのすぐ脇には夫人が使われていた小さな和室がある。
どちらかと言うと、よく洋館などにある階段室のような感じの場所を和室として作った感がある。
階段室の部分にスペースを足して作ったようなこじんまりした部屋で、
そんなに凝りに凝った部屋ではないのだが、妙に居心地が良く落ち着く感じの小部屋だった。
普通の和室なのだが、光の入り込み方だろうか??それとも、天井の高さだろうか?
個人的には洋間もものすごく贅沢でオシャレなのだが、このこじんまりした空間が一番好きだ。
美しさとかではなく、心穏やかに過ごせそうな空間だったからかもしれない。
階段を上がり2階へ。
上がってすぐ右が寝室だったようで、シンプルなすっきりとした部屋がある。
現在でも、わざとダブルベッドが2台並べて寝室ですよ、ということがわかるようにしてある。
実際にベッドを部屋に入れることによって、イメージもわきやすいのだが、
ダブルベッドが2台ラクラク置ける広さの寝室というのがうらやましい。
アタシの自宅なんぞは集合住宅のために、襖を取っ払って2つの和室を1つにして
カーペットを上から敷き詰めて部屋を広く使うようにはしているのだが、
それでもダブルベッドを1つ置けばかなりの圧迫感になり、室内の通行も窮屈だ。
寝室の反対側には洋間があるのだが、一枚板の引き戸がついている。
板には顔彩だろうか??絵が描かれているのだが部屋の内外で絵が違うのだが、
部屋の外の方の絵は暗くてよくわからないので、写真も当然撮ったのだが不鮮明。
万が一、絵の具を傷めるといけないのでフラッシュは使わないのがアタシの方針なので仕方ない。
ただ、部屋の内側の絵は窓からの光でよく見えた。
「蘇鉄」だろうか??(写真3枚目)
古い時代には、蘇鉄が流行したのではないだろうか?と思われる節が多々あるのだが・・・
扉の引き手もまたすばらしい細工だ。(写真4枚目)
この部屋も天井が高く広い。
そして、まるでコネクティングルームのようにすぐ脇に小さな部屋もある。
使用人が待機するような部屋の感じだった。
ミニ付け書院風になってはいるのだが、天井の作りなどがあまりにも普通過ぎるし・・・
この部屋の外側には更に階段があって、上には3階もあるのだがそこは現在は立ち入り禁止。
傷みが激しく、床が抜けてしまう可能性も高いのでよほど体重が軽い人が1人くらいしか
3階には上げられないそうで、階段も登れないように仕切りがしてあった。
ただ、話によれば3階は本当に普通の部屋で特に何もないそうな。
一通り見学させていただいて、最後にまた1階の洋間に集まった。
ボランティアの方々とそこでいろいろなお話をさせていただき、
見学時間を大幅に過ぎてしまい申し訳ないことをしたが、
大変楽しい時間を過ごさせていただけた。
ここ数年のこの建物の公開期間が年々短くなっていることに疑問を抱いていたので、
実は安土の教育委員会にその理由を伺ってみたことがあるのだが、
公開するに当たっては、ボランティアの方々の協力がないと建物の説明や見学料の管理などが
できないのだが、年々、ボランティア活動に携わる方々が減ってしまっているために
公開期間も短くなって来ているとのことだった。
無償であるが故に、公開のお手伝いをしてくださる方に負担ばかりかかるので
逆に公開期間を短くせざるを得ないのが現状だそうな。
これは、ここばかりではない。
ある程度の営利目的があれば良いのだろうが、町や市の管理になる建物の公開にあたっては
ボランティアさんの手を借りなくてはいけないからだ。
営利目的の観光のために公開事業を展開しているところとの格差が激しすぎるが、
そもそも、近代建築や近代化遺産に対しての興味の有無や認識が問題なのだろう。
ただ、それも一歩間違えると古ければなんでもかんでも良いなどの風潮などにも
つながるので、難しいとは思うのだが・・・
アタシ個人の意見としては、なんでもかんでも保存という頭は毛頭ない。
建物というのは、所詮、人のために使われてこそナンボのものであって、
使う人が便利だと思うのであれば、解体して新しく建て直すのも有りだと思っている。
芸術性や技術面などで伝承していく方が良いと思われるものは残した方が良い。
だが、実際に100年近くも前の建物をすべて補修して使い続ける、残し続けるというのは
湿度が高く、地震の多いわが国では困難でもあり、危険でもある。
伝承、継承であれば、興味のある人にしっかり見てもらって後年にその技術や美しさを
伝え残す必要だけはあると思うし、それ以前に美しい物を美しいと思える感覚も必要だと思う。
また、それらに関して必ずさまざまな歴史的背景やつながりもあるのがわかるととても楽しい。
学校であれだけ教わっても頭に入らなかったことが、1つの建物などを通して見ると
すんなり頭に沁み込んでくるような気がするのだ。
自分の錯覚や思い込みなのかもしれないが・・・
ただ、古いから良い、レトロだから良い、好きだ、でも構わないのだろうが、
見てそれだけしか感じないのも、もったいないような気がしてならない。
貧乏性なのだろう・・・・
外に出るともう4時半になっており、そのまま駅へ向かった。
駅前の駐在所も、唐破風の美しい建物だ。
瓦にも、警察の旭日章がついているが、すでに写真がいっぱいなのでいつもお世話になっている
友人の安倍さんのサイトにも、瓦の写真が載っているのでそちらを見ていただければと思う。
安倍さんのHPはかなり有名なので、ご存知の方もいらっしゃるかも知れないが
アタシがここを訪れる4年前にすでに、この建物に目を停めて撮影されていらしゃっるのがすごい。
安倍さんのHP
↓
http://www.rose.ne.jp/~perceus/sampo/s72.html