munyuchan

むにゅ’sのぉと

10年以上続けたヤフーブログから引越してきました。 路上観察、近代建築などがメインのブログです。 ライブドアではまだまだ戸惑うことが多いですが、よろしくお願いします。

2009年12月

19 12月

第45回 活動報告 冷泉家住宅・旧有栖川宮邸 その3

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護王神社を地下鉄の丸太町駅方面に少し行くと、旧有栖川宮邸がある。

明治2年(1869年)に建てられ明治24年(1891年)に現在の場所に一部移築したもので

もともとは、京都御苑内の大宮御所のすぐ近くにあったそうだ。

蛤御門から大宮御所、仙洞御所に行く時に必ず前を通るのだが、

「有栖川宮邸跡』と書かれた碑が建っているのに、実は先日初めて気がついた。(写真2枚目)

この前を通ったのが初めてではないのに、今まで全く知らなかった。

京都御苑内の広い芝の植え込みのような場所になってしまっているので、

このような碑でもなければ、ここに旧宮家の建物が建っていたということがわからなくなってしまう。

有栖川宮家は大正2年(1923年)に一族の薨去により絶家している。

その後、建物は平成19年(2007年)まで京都地方裁判所所長宿舎として使用されたが、

平成20年(2008年)に平安女学院の所有となり、名称が『平安女学院有栖館』となった。

ちょうど、平安女学院の聖アグネス教会の道を挟んだ向かいに位置している。

青天門(写真3枚目)をくぐり、中に入るのだが、実はこの門、もともとは、

有栖川宮家の門ではなかったのだそうだ。

大正元年(1912年)に三井一族総長の三井氏高保氏が自邸の門として新築した後、

他の場所に移築したのだが、昭和27年(1952年)にそれを裁判所が購入し

裁判所所長宿舎の表門としてこの地に移築しなおしたものだそうな。

建物の中に入るとかなり広い和室があるのだが、実は以前は玄関よりの方の座敷は

能舞台になっており、板張りだったのを後年になって座敷に変えたものだそうな。

能舞台、和室、そしてボックス型に見えるのが、上段の間だ。(写真4枚目)

5枚目の写真に欄間が写っているが、この欄間が能舞台と和室の境目になっており、

写真に見える奥の方の座敷がかつては能舞台だったそうな。

宮家住宅や公家住宅の『天井を1つして欄間を透かしにすることによって、部屋を広く見せる演出』

と、いうものがここにもあるのかな?と思ったのだが、それは見当たらなかった。

特にこの部屋においては、欄間の上には漆喰がきちんと塗られていた。

この和室を取り囲むようにあるのが、「鞘の間」と呼ばれる座敷廊下のようなもので、

その外側が庭に面した縁側となっている。

「上段の間」の付書院の外側の火燈窓の上には龍が彫られている。

なんでも、古来、中国では龍の爪を描く際、五本の爪は最高位の「皇帝」を表すものなので

それ以外は、「三本の爪」で描くのが一般的だそうな。

宮家とはいえども、天皇家ではないので「三本の爪」だそうな。

平安女学院の方がマイクで説明をしてくださっているのだが、

しきりに有栖川宮家を『公家』と連呼されていたが、間違っている。

宮家と公家は別物であり、有栖川宮家は絶家したとはいえ立派な「宮家」である。

そもそも、公家に●●●宮などという風に、苗字に宮の字がつくはずがないのだ。

有栖川宮家は公家なので、三本の爪の龍だと説明されていらっしゃったが、

そこまでの意味はなく、当時、一般的に龍は三本の爪というのが普通だったのではないだろうか?

ましてや、公家ではなく宮家なので中国にならうということが明治になってからの

我が国においては、時代的にちょっと考えにくいような気もする。

あの時、何気にふんふんと聞いていたのだが、家に帰ってよくよく考えてみたら疑問が残る。

最後の写真はその爪のアップだ。

3本爪になっているが、これはあまり考えない方が良いのではないだろうか?

かなり写真が増えてしまったので、続きは次回・・・
18 12月

猫様 in 近江八幡

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近江八幡の住宅街で、あるお宅の駐車場に寝そべっていらした猫様。

丸々していらっしゃったが、この辺の野良猫様だろうか?

近くにソーセージの包装が散らばっているようにも見えるのだが・・・
17 12月

桂離宮 その2

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園林堂の先には船着場があり、船着場の向かいには「笑意軒」という田舎風の茶室がある。

外見は田舎風なのだが、内部はものすごくモダンだ。

全体的に船着場の向かいなので、船のイメージなのだろうか??写真4枚目の襖に引き手も

船の櫂になっている。

写真5枚目を見ると、天井が1つであることがおわかりいただけると思う。

欄間に板を入れずに、まるで、現代のパティションのように部屋を仕切って使っている。

この欄間の板を入れないで空間を作っていることによって、圧迫感などがなくなり

ゆったりを部屋を使うことができるようになっている。

これは、冷泉家住宅の手法と同じだ。

もしかしたら、公家住宅とか、宮家住宅はこのような造りが多いのだろうか??

外側の木の扉の引き手は「矢」になっていた。

恐らく、「破魔矢」だろう。

外からの「魔」を射て避けるための破魔矢だではないだろうか??

そして、その先には書院と呼ばれる「御殿」があるのだが(写真6枚目)、

この内部は一切見学不可で、外観を見るだけ。

本や宮内庁のHPの案内ビデオで見るしかない。

この御殿の先に「月波楼」と呼ばれる茶室がある。(写真7枚目、8枚目)

月を観るのに良い場所に立地し、窓の向こうには紅葉山も見える。

それを意識してか、襖も「水に紅葉」の唐紙になっていた。

そして、お輿寄せと呼ばれる、書院の玄関を脇見しながら中門(9枚目)をくぐり参観終了。

9枚目の「黒文字」の垣を見ると、いつも祖父を思い出す。

近所でも有名なくらい派手に遊ぶ人だったので、普段使いの楊枝も神田から

日本橋の「さるや」(http://www.saruya.co.jp/)まで買いに行っていた人だった。

普通に夕食後に爪楊枝を使う時もこの黒文字で、実家にもあるだろうが

実家の両親は入れ歯なので、黒文字も、和菓子を食する時にしか使わないのではないだろうか?

確か、この黒文字で歯の手入れをすると普通の柳楊枝のように枝先がバラけることなく

歯茎が傷ついたりしなかった記憶があるのだが、黒文字で歯の手入れをしなくなってかなり久しい。

今では、どこかのお店などで和菓子を食する時くらいしか、黒文字は使わなくなってしまった。

この黒文字の文化というのも、すばらしいものがあるので「日本橋さるや」のHPも

見ていただけたらと思う。






宮内庁の案内ビデオ
  ↓
http://sankan.kunaicho.go.jp/guide/katsura.html#top




日本橋さるや
  ↓
http://www.saruya.co.jp/
16 12月

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元麻布で見つけた「注」と書かれた物体。

何に注意するのだろうか??注目なのだろうか?

よく見ると電線のような物も見える。

これはいったいどこに繋がっているのか??

手繰って行って見ようかとも思ったのだが、いかんせんこの付近は大使館が多いので

警察官もかなり多く立っているので、絶対に職務質問されるに決まっている。

路上観察を行う場合、不審者と間違われることも多いはずなので

常に身分証明書代わりに免許証は携帯しているのだが、

アタシがよほどの著名人でない限りは、説明しても理解してもらえないと思うので、

あえて職質を受ける行為は避けて、何気に写真だけ撮ってその場を立ち去った・・・

「注」の字の下は矢印にも見えるのだが・・・

不思議だ・・・
15 12月

にゃんこカレンダー2010

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今年も入道さん(http://www.edosho.jp/)のところで、

参加型猫カレンダーに参加させていただいた。

我が家の3匹と、昨年亡くなった猫のむにゅ(21歳)と、

実家にいて同じく去年亡くなった犬のちび子(17歳くらいだろうか??保護して16年だった・・)、

この2匹もまた特別に参加させていただくことになった。

ちび子は犬なので、犬のカレンダーの方に特別参加で無理矢理お願いして、

カレンダーが出来上がった後に無理を言って、載せていただいた。

こちらは実家へ送らせていただいた。

いつも、かわいく撮ろうと思いつつも画像が暗すぎてカレンダーには不向きだったりが多い。

もしくは、かわいい!と思ってカメラを向けた途端にこちらに向かって突進してくることも・・・

なかなか、うまい具合にかわいい画像を送って作成していただくことはできないが、

これからも毎年、入道さんにお願いしていくつもりでいる。

なんでも、世代交代でご子息にご商売をお任せするらしいのだが、

実は入道さんとも、このヤフーブログで知り合ったのが最初だった。

そして、アタシが住んでいた場所の近くでのご商売。

これも何かの縁だろうから、また来年のカレンダーに向けてせっせと自宅の猫の

写真をひたすら撮りだめするしかない。

今、ちょうど江戸商さんのHPにうちの虎王の小さい頃の写真がモデルとして

掲載されている。(ハンモックに乗っている黄色い猫が虎王だ。)


江戸商
 ↓
http://www.edosho.jp/
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