3月のサークルは18切符を使って遠出をした。
大阪でまず集合して何人か集まり、青春18切符を使って三重県の関宿へ。
自分の18切符を使うメンバーは現地で直接集合することにした。
春、夏、冬しかできない企画だが、往復2300円で遠くまで行けるので
移動時間が長いが、交通費を気にしないで出かけられる。
個人的に訪問するつもりだった場所なのだが、メンバーの1人が18切符を
使ってのサークル活動を提案してくれたので、実行してみた。
アタシは関西というよりも、中国地方に限りなく近い場所なので
自分の運営するサークル活動でも、ほとんどが始発電車での移動だし
数時間かかる乗車時間も乗り換えも慣れているのだが、
メンバーの大半は京阪神なので、長時間の移動などに慣れていないし、
また早朝からの移動を嫌う人も多いので、あまり遠くへは行けなかった。
実は3月は、このサークルを立ち上げた頃に訪問した和歌山の友が島に
再訪するつもりだったが、天候の関係で船が欠航になる可能性があったので
急遽、三重県の関宿に変更した。
そのため、毎回下見を行ってた上で作成する資料は作れなかったので
純粋に観光気分でサークル活動を行うことにした。
関宿というと、アタシのように東京出身の人間はすぐに千葉県の関宿を
思い浮かべてしまうが、千葉県のは
「せきやど」。
三重県のは「せきじゅく」だ。
JRの駅は「関」。
関にある宿場町だから「関宿」。
東海道五十三次の江戸から数えて
四十七番目の宿場町だそうな。
約2キロ弱の町並みを
観光気分で歩くことにした。
昼に関について約4時間半くらいしか時間がとれないのだが、
2キロの町並みなので、ゆっくりと食事をしながら散策することにした。
この町には古い町屋がかなり多く残っており、それぞれの町屋の軒上に
鏝絵というかかなりダイナミックな漆喰細工がついている。
そのほとんどが白漆喰だが、中には色漆喰を
使ったものもあったが、どうも作られた年代は
各家によってかなりまちまちだ。
漆喰彫刻と、JRの駅でもらったパンフレットに
書いてあったが、どうも後年になってから
袖壁に漆喰で細工をつけたような感じが
しなくもない。
あくまえも推測なのだが、建築年数が古い
お宅のは、完全に『鏝絵』なのだが
後付けらしいものは、やはり漆喰細工と
言った方が良いような感じがしなくもない。
実際には、鏝で作るから鏝絵になるのだが・・・
瓦も屋号を取り入れた瓦だとか、
漆喰細工のような虎の絵の瓦なども見れた。
右の写真は、鯉の滝のぼりの漆喰彫刻。
縁起物のモティーフばかりだ。
通常は、袖壁に直接鏝で絵を描くのだが
何回写真を見直しても、『後付』に見える。
約200軒あまりの町屋があり、
重要伝統的建造物群保存地区に指定されて
いることもあって、その建造物のほとんどは
修復、活用されている。
町並みの景観を損ねることのないようにか?玄関先の郵便受けなども
かなり意識してデザインされ、修景に熱心なのがわかる。
さすがに宿場町だけあって、飲食店やみやげ物屋さんがそろっている。
しかも、昔の町屋をそのままうまく活用している。
文化財の多い町なので、訪れる観光客も多いためか駅で配布していた
パンフレットには、「生活の場」なので市が公開している資料館以外は
むやみに家の中をのぞかないでくださいと書いてあった。
が、町自体はかなり文化財になっていることを意識しており、
わざとレトロ感を演出した商店や飲食店も多かったが、それが妙にマッチしていた。
東の追分に向かう途中には、廃業した銭湯もあった。
いつまで営業していたのかはわからない。
現在は普通に住宅として住まって
いらっしゃるようだ。
かつての銭湯の入り口の名残か?
扇形のガラスに「男」「女」とうっすらと文字が残っていた。
男女の入り口だったところには
窓がはめられており、かなり昔に
廃業されて改築されたような感じだ。
昭和の初期くらいの建物のような
雰囲気が漂っている。
真ん中の窓が番台だったのか?
もしかしたら、真ん中の窓の
奥に人がいてここで入浴料を
もらっていたのではないだろうか?
外から入るときに支払うような
感じがしてならない。
と、いうのも窓枠がかなり分厚いからだ。
この分厚い窓枠に上げ下げ窓があったような気がするのだが・・・
ちょっと写真が多くなってきたので、続きはまた・・・