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上野松阪屋デパートの裏手にある銭湯で、朝湯で有名な銭湯だ。
アタシの実家には内風呂がなかったので、いつも神田末広町の地下鉄の駅から
近いところにあった銭湯か、そこが休みの時はこの燕湯まで入浴しに来ていた。
現在の看板を見ると夜の8時までの営業になっているが、20年前までは朝の5時から
夜の11時半まで営業していた記憶がある。
もっと以前は、まだここには「三助さん」がいた。
だが、頼む人もいないので、この「三助さん」は風呂場の掃除などをするただの従業員に
成り代ってしまった。かなり年配の方だったのを覚えている。
その当時から朝湯で評判を呼び、よくテレビなどでも紹介されていて、
「朝湯会」などというものがあった。
25年くらいまではこの辺にはかなりの江戸原住民が住んでいたのだが、
バブルを機に土地を売って他所へ移ってしまったせいで、住民が少なくなてしまった。
そのせいで入浴客が減り、営業時間が短くなったのだろうか?
確か、ここは新潟県燕市出身の方が営業されていらっしゃったはずだ。
そこから燕湯の名をつけたと聞いている。
東京の銭湯は重労働なので、辛抱強い新潟出身者が多く従事していたといわれていた。
若い頃、夜遅くまでお酒を飲んで歩いて銭湯が閉店してしまった時は、
仕方なく朝早く起きて、簡単なお風呂道具を持ってこの燕湯で入浴してから
会社に行ったことがよくあったので、懐かしい。
ここの娘さんが色の白い目鼻の整った非常に美しい方で、地元でも評判だったのだが
まだここの番台に座っていらっしゃるのだろうか?
もうかなりのお歳になられていることだろう。
やはり、東京の銭湯は自分のところの屋号を染め抜いた暖簾が多いようだ。