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バスでびわ湖大津館から浜大津駅まで戻る。

京阪の浜大津駅のすぐそばにあるのが、浜大津市民ホール。

昭和9年(1934年)築、RC造3階建。設計・施工ともに不明。

管理人さんからいただいた資料には、

『昭和9年に大津商工会議所と市立図書館を併設した大津公会堂として

総工費8万4千円で建設された。』
                と、書いてあった。

昭和9年(1934年)当時の8万4千円とは一体いくらくらいなのか?

まず、日銀が運営している貨幣博物館に問い合わせたところ、

日銀の方で使っている計算式があるので、それを使って欲しいといわれた。

なんでも、企業物価指数というのがあって、

平成18年度(2006年)の物価指数が698.4。

それを昭和9年(1934年)の企業物価指数の0.969で割る。

698.4 ÷ 0.969 = 720.743034

総工費84000 × 720.74 = 60542160

だいたい6千5百42万円くらいだろうか?

戦前の企業物価指数を1とするケースもあるので

だいたい6000万円弱くらいの見当だろうか?

この計算で合っているのかわからないが、6000万弱だとしたら

まあ、妥当な金額なのではないろうか?

戦前から昭和50年(1975年)まで公民館として使われた後、

昭和60年(1985年)まで大津市の急病診療所や市民センター

として利用され、同年4月以降は大津市社会教育会館として

浜大津市民ホールの愛称で利用され続けているそうな。

この日もコーラスグループ?の練習らしきものが行われていた。

部屋の扉のガラス越に覗いて見たのだが、

床も木で、なんだか昔の小学校のようで懐かしい感じだったが、

確実に現役として使用されているのが、とても嬉しい建物だった。