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最近、気になるのがわざと古い建物などを残して
その存在をうまく活用した町づくりだ。
かなりの町でそれらを実行しているのだが、
一歩間違えると、ただ古い建物だけが残っている町に
なってしまいかねない。
現に「修景」と言って、昔の町並みを再現したかのように
町から補助金を出して昔の手法で家を修復したりする町も
近くにあるのだが、ただ古いというだけで、誰も訪れない。
JRのパンフレットなどでも宣伝はしているのだが、
田舎のことなので、駅からかなり距離があること、
外部から人が訪れても食事をする店、お茶を飲む店すらない。
トイレの問題なども当然起こってくる。
しかも、わずかな距離の修復をしただけなので
その通りを過ぎたら何もない、ただの田舎・・・
同じ、近くにある町でそのような取り組みをしている所は
広い上に、店舗やかなりキレイな観光用トイレなども
きちんとしているので、駅から遠くても歩いて
観光客がやって来て歩き回る。
同じような町づくりを試みても、その土地の特性や宣伝方法などで
全く違ってくることに興味が湧いたので、
何冊か、この手の本を読み漁ってみたのだが、
この本が一番、アタシにはおもしろかった。
ただ、近代建築を残すとか、そういった目先のことだけでなく、
具体的な例がかなり広範囲に渡って書かれている。
大都市から地方の町、外国までを例にとり、
さまざまな角度から考察している。
たとえば、古い土蔵をレストランにした事例や
NPOによって歴史的建造物の指定を取り付けた事例・・・
近代建築だけでなく、新たなビジネスを試みる場合でも
大いに参考になるのではないだろうか?
これは、かなりがっつりとした読み応えのある本だった・・・





歴史的遺産の保存・活用とまちづくり<改訂版>
学芸出版社    大河直躬氏・三舩泰道氏 編著
3500円+税