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床の間の上の方の壁のような部分が長押(なげし)にあたる。

昨今の茶室の造りはこの長押と平行するように竿縁(さおぶち)が

あるのだが、ここの造りは垂直に竿縁がある。

竿縁とは、天井にある少し太くなっている棒の部分とでもいうのだろうか・・

ちょうど、写真に写っている天井にある太くなっている部分だ。

わざと、鎌倉時代の書院造りに戻ってこのように設計したそうだ。

釘隠しも扇を重ねた形にした物(写真3枚目)だけでなく、

羽子板形と絵が清水焼で描かれているのだが室外からの撮影しか

許されていないので、全部きれいに撮ることができない。

釘隠しの上には、天井から紙で包み水引をかけた「紫陽花」が

吊り下げられている。

これは「魔よけ」だそうで、毎年、紫陽花の季節になると

新しい物に取り替えるそうだ。

1年間、このまま紫陽花はドライ紫陽花となり、その役目を果たすそうな。

この部屋の襖についている引き手にも、三玲氏の名前をデザインした物や

いろいろなデザインの引き手があったのだが、いかんせん、

外からだと撮影しても、うまく写らない。

だが、写真を撮るということが目的になってしまうと、

肝心の物も見えなくなってしまうので、写真は無理に撮らずに

空間を楽しみ、説明に耳を傾けることに専念した。

写真4枚目、5枚目は水屋を外から撮った。

奥へは行けないので手前から見て愉しむ。

坪庭にも枯山水があるのだが、夏場なので簾がかかっていて

よく見えないのだが、これも夏の顔だろうからこの坪庭を

じっくりと見たければ、冬に出直せば良いだろう。

ここは、四季の顔を全部見てみたい場所だ。

小1時間以上もいただろうか・・・この美しい空間をあとにして

お隣の吉田神社にもう一度、行くことにした。

あの美術館の茶室の欄間にもあった、藤の紋がちゃんと彫られている。

この吉田神社は奈良の春日大社の四座の神様の勧請から興った神社なので

吉田神社の幼稚園の送迎バスにも、奈良の鹿のイラストが描かれていた。

この鹿以外には、動物の絵は描かれていなかったから

やはり春日大社同様、神様の使いとしてバスに描いてあるのだろう。

バスの正面に描いてあるところにまた意味があるのだと思う。

(簡単にいうと、茨城県の鹿島神宮から神様が鹿に乗って春日山まで

いらっしゃったということで、奈良では鹿が大切にされている。)

そして、この神社を出てなんでも、体に良い蜜をかけたかき氷と

めおと餅(http://www.hattkakudo.com/)を食べて帰ってきた。

体に良い蜜は、どうも乳酸菌がたくさん入っている蜜らしい。

とにかく暑かったので、味わうことなく一気に食べてしまった・・・

めおと餅は良縁のお餅らしいのだが、アタシはすでに既婚者なので

お金の縁とか人の縁にあやかるということで注文。

揚げ餅風のお餅とでもいうのだろうか??

決して甘いお餅でも、甘辛いお餅でもなく、どちらかというと、

ソフト揚げおかきっぽい味だが、おいしかった。

今年になってできたばかりのお店らしい。

食事から始まって、おやつで〆たサークルだった。