三重の関宿の某店の玄関脇にあった箱。
何故か、山口県の牛乳の箱だ。
この町は、古くからの宿場町として知られており、
観光目的ではない古くからの町並みを謳ってはいるものの
お店などの場合は、どうしてもその古さをある程度『売り』にしないといけないようで
この牛乳の箱を『飾り物』として玄関の脇にわざと置いたようだ。
最近はこのような牛乳の箱や琺瑯看板を購入し、
店舗の飾りつけに使うところがかなり多いのだが、ここもそのうちの1つだ。
それが、良いとか悪いとかではなく、ただ単にその箱に描かれている絵が
かわいかったので撮影し、記録、アップロードすることにした。
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BELL CHAN(ベルちゃん)とわざわざ
英字で書いてある。
 
どことなく、「おかっぱ頭」の牛にも見えなくはない。
かなり薄くなっているが、「成分無調整 特選牛乳 山口県酪」と描かれている。
もともとは、昭和24年(1949年)に下関酪農協同組合としてスタート。
下関酪農なので「シモラク牛乳」としてよく知られていたのだが
昭和41年(1966年)に他組合と合併し、山口県酪農協同組合にと改称、
平成11年(1999年)に防府酪農農業協同組合と合併し現在に至る。
この下関酪農時代からベルちゃんはマスコットとして使われ続けている。
現在でも、「やまぐち県酪」のHPにもこのベルちゃんは載っている。
この木の箱の中には、薄くカットされた発砲スチロールが貼ってあり
保冷、断熱の役割をしていたのだろう。
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もちろん、現在この箱はあくまでも
『飾り』として設置されているので
この中に牛乳が配達されることは
もうないだろう。
 
山口県酪の時代は
昭和41年(1965年)から
平成11年(1999年)なのだが、
木でできていることからすると
昭和40年代後半から昭和50年代初頭くらいの箱ではないだろうか??
 
現在もこの「特選牛乳」はあり、900mlの宅配専用の牛乳になっている。
驚いたことにその宅配用の商品に限っては、かつての「シモラク」の名前が
そのまま瓶に書いてある。
『成分無調整 特選牛乳 シモラク』という商品で、もちろんベルちゃんの絵も
描いてある。
 
 
やまぐち県酪農業(株)    山口県下関市菊川町田部夢団地1番