約2キロの関宿の街道筋には、古い建物がたくさん残っている。
江戸時代にすでに有名だった旅籠の「玉屋」も現在では歴史資料館として
活用されており、今でも虫籠窓の宝珠の鏝絵は健在だ。(左下画像)

この他にも「鶴屋」「会津屋」といった
有名な旅籠があったそうなのだが
現在、「鶴屋」の建物はそのままで
特に商売もされていらっしゃらない
ように見受けられた。
「会津屋」の方は現在では、
飲食店になっており袖壁までも
きれいに塗りなおされていた。
右下画像が「鶴屋」。

ひっそりとしていて、どうも現在は
特にご商売をされていらっしゃる
様子は見受けられない・・・
残る「会津屋」の方は、表に緋毛氈の敷かれた縁台を置き、
飲食店になっていらっしゃるのだが
ここの袖壁が江戸時代の「しきたり」
を実に忠実に再現しているのが
目についた。(左下画像)


袖壁に漢字で「会津屋」と描いてある。
この裏側の袖壁を見ると
今度はひら仮名で描いてある。
これは、旅人たちが方向を誤らないように
上方方面は漢字、下りの東方面はひら仮名で看板などを書いたそうだ。
この漢字で描かれた袖壁の東側は「あいづや」。

きちんと手入れをし、昔のやり方に則って
それぞれの表記を描いているあたりは
やはり江戸時代からの老舗の心意気
なのだろう。
この「会津屋」は、隣接する洋館を
大正時代の初期に買取り、洋風に改修したそうなのだが、この洋館部分の建築データはわからなかった。

ぱっと見たところ、水色のタイル貼りに見えるが
実は、煉瓦を模した漆喰の塗籠だそうだ。
水色に見えるのは、水色の色漆喰なのだろう。
見た目から、「洋館屋」とも呼ばれたそうな。
そして、個人的にすばらしいと思えたのが
犬のトリミングをやっているドッグカフェ。
昔の商売家の伝統を今、この時代に
時代にあった形で継承していた。



窓の横の壁にも絵が描いてある。
実は、結構袖壁や窓の横壁に自分の家の商売の宣伝を描くことは、昔っからあった。
その伝統を今風に見事にアレンジして街の「修景」にも協力し、尚且つ「目立つ」と言うこともできている。
「修景」と言う意味では、上の画像の右端に写っている自動販売機もそうだろう。
木目調の目立たない自販機になっている。
上のドッグカフェが現代版だとすると、下の画像2枚が昔版ともいえる。


恐らく、近年になって何か食べ物の小売でもなさってらしたのかもしれぬが
2階の袖壁には恐ろしく達筆な字で「宿御」と描いてある。
昔のことだから、右から書いてあるので「御宿」だろう。
関宿でも有名だった「鶴屋」??とも思ったのだが、「鶴屋」の建物は2枚目の
写真だし、幕末には脇本陣も努めたそうなのでここではないはず。
後年になって、新たに「鶴屋」を名乗ったか?それとも「鶴屋」の宣伝か?
もしくは、「鶴岩」なのか??
反対側の袖壁の文字はよく見えなかった。
ここも、かつては「鶴なんとか・・」と言う宿屋だったのだろう。
ちょっと画像が多くなってしまったので、続きは次回に・・・









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