このお宅の画像の左右にピンクで
印をつけた箇所には、鶴と亀の鏝絵があった。鶴と亀で1対なのだろう。
ここの鏝絵が年代的にも古く、
且、一番秀逸に見受けられた。
どれも、すばらしい鏝絵ばかりの
町なのだが、このお宅の鏝絵は、
お金のかけ方が違うのが、
一目瞭然だ。
どれが一番などと書くべきでは
ないのだが、どれも同じと見るのも
おかしなことになるだろう。
ゆきずりのおばさんにそんなことを
言われる筋合いではないということは、百も承知なのだが、これだけの
数の鏝絵を目の当たりにして、
その違いすらわからないことの
方が鏝絵を作った左官職人さんに
かえって申し訳ないような気もする。
鶴と亀の鏝絵は別のお宅にもあり、そちらの鏝絵もかなり美しい。
鏝絵というのは、元々は職人さんの至芸であり、
実際に我々の生活の場である家屋などに
施された物であるから、とてつもなくお金が
かかっている鏝絵と普段着感覚の鏝絵、プチ鏝絵などがあって当たり前だと思う。
そういう意味で、この町の鏝絵を見て歩くのも良いかもしれない。
お金をかけた家屋には、お金をかけた鏝絵。
普通の家屋には普段着の鏝絵。
そうでないと、バランスがとれないし、『不釣合い』はある意味、不恰好だ。
関の町の鏝絵は、それを痛感させてくれる。
そういえば、「関の山」と言う言葉は
この関宿のお祭りの時に出る
山車(ダシ)から来た言葉だそうな。
今まで、全く知らずに使ってきた
言葉の意味がこの町に来て
やっとわかったのもお恥ずかしい
のだが、「関の山」の山は
「山車」のことで「ヤマ」と読むようだ。これも、西日本の文化なの
だろう。
今回の活動は、サークル初の
18切符を使っての移動だったので
わずか4時間くらいしだったが、
これをきっかけに毎シーズン、
遠出をすることになった記念すべき
サークル活動でもあった。
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