自宅から車で10分ほど北に行った渓谷近くの民家にあった鏝絵たち。
お正月にもこの渓谷には来ていたのだが、この鏝絵には気がつかなかった。
たまたま、お天気も良かったのでまた行って歩いてみようということになり
車の助手席に乗っていたところ、目に飛び込んできた。
この前は、往路も復路も全く見えていなかったのに嬉しい偶然だ。
黄色く丸く囲んであるのが、鏝絵だ。
まるで、美しい刺青を見ているかのような
鏝絵だ。
龍の目も力強く、その手は珠を掴んでいる。
正直、この地方には鏝絵はほとんどないと
思っていたので、見つけたときは嬉しかった。
建物自体、そんなに古いようには見えないので近年の物だろうか?
漆喰の状態もかなり新しそうだ。も
そして、更にそのお宅の少し先には菊の花と思われる鏝絵のあるお宅もあった。
鹿の子漆喰で、のし瓦を止めているところから見てもこちらの建物の方が
かなり前に建てられたものだと思う。
また、近くには宝珠の鏝絵のついた建物もあった。
こちらは、どうも漆喰が剥落してしまったのでは
ないだろうか?
恐らく、この宝珠は梁鼻隠しのために作られたもので、
壁の漆喰とは別に鏝絵として梁鼻の上についているのでは?と思えるのだが・・・
宝珠は、願いをかなうおめでたい物。
この宝珠だけは元旦に確認できていたので、今年の幸先は良いのだろうか?
ただ、元旦に車中から龍と菊の鏝絵を見つけられなかった自分が情けない。
じっくり見ながら、助手席に座っていたつもりが実は宝珠以外の何も
見えていなかったということになる。
菊の鏝絵も、車を停めて近くまで行ったついでにあたりをキョロキョロして
見つけた次第だった。
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