以前から一度、鉄道のスイッチバックというものを見てみたかったので、
夏の青春18切符で、四国の坪尻駅まで9月の始めに行ってみた。
うちのダンナは高校時代からこの坪尻駅を何度も鉄道で通過しており、
車でもこの近くまでよく来ていたそうなので、坪尻駅のスイッチバックには詳しい。
話を聞くうちに自分でも実際に行ってみたくなり、青春18切符の使用期間が
終了する間際に坪尻駅経由、徳島の西阿波地方へ行ってみることにした。
鉄道に乗ってどこかへ行くのは大好きだけれども、「鉄子」ではないので、
自分の言葉でうまく説明できないので、スイッチバックって何?という方は
ウイキペディアhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%A4%E3%83%83%E3%83%81%E3%83%90%E3%83%83%E3%82%AFを参照していただきたい。
すべての鉄道が坪尻駅でスイッチバックするわけではないので、
あらかじめ時刻表をチェックし、始発で岡山へ向かう。
岡山からマリンライナーに乗り坂出(香川県)に。
ここで少し時間が空くので駅改札前のお店でコーヒーとサンドウイッチの休憩。
坂出から金比羅山で有名な琴平に。
琴平から土讃線に乗り坪尻駅(徳島県)経由の阿波池田なのだが、
青春18切符シーズンのせいか、乗客は地元のおじいちゃんぽい人が1人、
スーツは着ていないが、サラリーマン風の中年男性、
あとは、ものすごいレンズを装着したカメラを首からさげた男性数人と
若い女性2人組、ハイキングに行くようないでたちの初老のご夫婦とアタシと
まぁまぁの乗車率だ。

1両編成の列車がトンネルから抜けて、ピンクの→の方向に走りいったん停車する。
その後、運転士さんは運転席から
車両の一番後ろの反対の運転席まで移動し、今度は反対方向の→の方に逆方向に運転し、停車。

途中で線路が交差しているのが見える。→
サラリーマン風の男性がいきなりコンデジを
カバンから出して運転席のすぐ後ろにへばりつき動画撮影を始めた。
それに触発されて、ものすごいカメラの鉄道ファンたちもシャッターを切りまくる。
アタシも一緒になって動画を撮影したのだが興奮したのか?途中でカメラを
落すなどして動画はわずか7~9秒程度で切れてしまった。
一度先まで行って戻ってきた方向に無人駅のホームがあり3分間だけ停車する。
地元のおじいちゃん以外の全員が駅に降りた。




駅舎の外は草ぼうぼう・・・
マムシは絶対にたくさんいるだろう。下手に草の上を歩かぬ方が良い・・・
マムシ注意の立て札をよく見ると、マムシの「シ」の字がちゃんと蛇のように
なっており、黒い目までちゃんと描かれていた。

3分間だけの停車なので
みんなであわてて車内に戻ると
おじいちゃんがオロオロ・・・
「みんな、かばんだの財布だの
全部おっぽり出して行ってしまうから
盗られたら大変だと思って、
1人で荷物の見張り番をしていた。」
とのこと。
アタシを含め全員がカバンなどを置きっぱなしにして車外に出ていた。
たった1両編成しかない車内で、ましてや、坪尻駅は秘境駅でもあるので
外から泥棒が乗り込んでくることはまずない。
それでも、おじいちゃんは、一生懸命みんなの荷物を見張ってくださっていた。
ありがとう、おじいちゃん!

そして、駅のホームを元の
線路に戻っていくような形で
出発し、終点の阿波池田まで
行くのだが、乗客全員に妙な
連帯感があふれ出し、
終点が近づくと窓から外の風景を
撮影したり、知らぬ同士が
会話をかわしたり、飴が回って来たり、と良い雰囲気に。
こういうのがあるから鉄道の旅は
楽しいのだ。
あっと言う間に終点に着き、
降りてバスでかずら橋まで行く人、
自宅に帰る人、折り返し同じ気動車に乗る人、駅のスタンプを集めている人と
みな、それぞれの行動となった。
アタシは歩いてみたい町があったので、乗り換えて更に移動した。
乗車時間はどの区間も短いのだが、乗り継ぎの待ち合わせ時間がかなりある。
まぁ、お手洗いに行ったり一服したり時間に余裕があるのは気分もラクなのだが
帰りの乗り継ぎが非常に悪く、帰りは岡山まで特急に乗りそこから各駅で帰宅。
阿波方面、ちょっとじっくり歩いてみたい気がするので、また近いうちに
出かけてみるつもりだ。
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