先月は播磨地方のお祭りシーズンだった。
根っからの東京人なので、播磨の「ソフト」というものが全くわかっていない。
こちらに来てから、あちらこちらとうろうろしながらお祭りを見ることはあっても
1つのお祭りをじっくりと・・・ということをしていなかった。
こともあろうに1日に3件見て回ったりとか、今、考えてみたら誠に失礼な態度で
お祭り見学をしてしまっていた。
10月の終わり、播州の秋祭りもこれで最後ということで近隣の市の祭りに行った。
実は、その日は西播磨ではかなり大規模で有名なお祭りとそのすぐ近くに
ブログ仲間でもあるマッハさん(http://blogs.yahoo.co.jp/machmitsu)の地元の
富嶋神社で祭礼があり、その2つを見学しようと出かけたのだが、
なんとなく大規模な方の祭礼よりも、海に近い富嶋神社の方が気になって
知名度の高い方の祭礼はちょっと見ただけで、すぐにそちらに向かってしまった。
ダンナも、「ここ、すごい感じがええなぁ~」と・・・
彼がそう話す時は、そこがものすごく気に入ったということだ。
誤解があってはいけないのだが、他の祭礼の感じが悪いということではなく、
あくまでもアタシ達夫婦との相性がものすごく良く、個人的な好みなのだ。
境内では、こんなかわいいコがボールすくいで
遊んでいたり、「和風鯛焼きパフェ」だとか
スマートボールのお店だとかが立ち並んで
いたのだが、鯛焼きパフェを食べただけで
すぐに宮入を見学。
昼くらいに雨も降ったのだが、それも上がり
祭礼の屋台の宮入も続々と境内に入ってきた。
神社の沿革や「屋台」に関しては全く知識も
ない上にその町の「ソフト」が見について
いないので解説は地元のマッハさんの
ブログでお読みいただければと思う。
よそ者が、適当に調べて書くことではないので。
アタシもお祭り大好き女で、東京のお祭りシーズンには性懲りもなく帰省して
浅草の三社祭りと鳥越神社の祭礼では神輿を担ぐ。
(神田の出身なのだが、あまりにも不義理を重ねてもう帰るに帰れないので
この15年というもの、神田の祭りには参加していない・・・)
鳥越神社の本社神輿と言うのがあって、千貫神輿と呼ばれているのがある。
かなり大きくて重いのだが、それを担ぐにあたり何故か地元には縁のない方々が
他の地方やら町からいらっしゃり、我も我もと先を競って担ぎたがるので
その神輿を担ぐというよりは、最近は担ぐための争い、争奪戦がすごい。
浅草も全く同じだ。
この富嶋神社に限らず、播磨地方の祭礼はそのような愚挙が全くない。
それもそのはず、「屋台」はものすごく重く東京の神輿とは比べ物にならない重さ。
その「屋台」に「乗り子」と呼ばれる男の子が4人乗る。
1.5トンくらいはあるはずなので、息があっていて且、皆で力を合わせないと
担ぎ通せないし、「チョーサ」と呼ばれる俗に言う「差す」動作は無理だ。
屋台の写真や説明はマッハさんをはじめ、詳しい方々のブログを
読んでいただけと思うので、アタシの目で見た祭礼風景をアップさせていただく。
実際に担がれていらしゃる方々の顔が写っている写真が多いのだが
肖像権とかもあるだろうが、お祭りの担ぎ手さんたちということでブログでの
掲載はご勘弁願いたい。
もし、まずければ内緒コメントをいただければ顔部分を修正するつもりだ。
本殿前で、一度、腕にかかえてから
(右写真)膝のあたりまで下にさげる。(左下)
右が差しあげている状態の写真。
右下の手の
写真は
別の地区の
方々の写真だ。
終わったあと、乗り子さんたちが担がれて
神社の奥の方に入って行く。
地べたに足をつけて歩いてはいけないのではないだろうか?
よくわからないが、そんな気がした。
神事だし・・・
良い物を見せていただいた、楽しかった、そんな1日だった。
氏子たちだけの、意味合いを深く持った祭礼でなんだか近年の東京のお祭りが
ただの「お祭り騒ぎをしたいがだけ」のようなお祭りを反省してしまった。
アタシも関西在住となり、東京に帰省しても「よそ者」になってしまっている。
だが、よそ者だけに普段見えていないものが見えることだってある。
来年の東京のお祭りにも帰省する予定だが、本来の氏子さんたちだけの
このようなお祭り本来の意味を重視した祭礼になるかどうか・・・
東京の担ぎ手さんたちを非難しているのではない。
アタシもその1人だし、一部のただのお祭りが好きなだけの人間のために
祭礼がおかしくなってきている事実は否めないのだ。
間違いなく、東京の担ぎ手さんたちには、この屋台は無理だ。
これだけは断言できる!
地元の氏子さんの人数と団結が少ないからだ。
寄せ集めが多すぎるから、町の「ソフト」のようなものが身についていない。
おまけに町や土地に対する愛情がない外部の人間が多すぎるからだ。
祭りが好き、下町が好きだけではダメなのだ。
何代にも渡って受け継がれてきたものがないと、これだけの祭礼はできない。
大震災の影響で5月の祭礼が中止になり、10月に神輿大会のようなものが
あったようだが、毎年10月は近年になってから神輿大会があるので
慰霊とか復興祈願などと言ってはいてもただのお祭り好きのイベントに
なってしまっていないか??などといろいろ考えてしまった。
東京は観光地でもあるので、祭礼が観光用になることも多い。
お祭りのあり方、参加の仕方、拝見の仕方を改めて考えさせられた。
来年からは、神社の祭礼のはしごはせずに1つのお祭りをじっくりと
見学させていただくことに決めた。
あと何十年も住み続けないと、何もわからないだろうしそんなに長くは
生きていまいから・・・
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