青春18切符の時期は極力、遠出するように考えて名古屋の楊輝荘に行った。
松坂屋百貨店の伊藤祐民氏が大正7年(1918年)に約20年かけて
移築、改築を行い完成させた、まさしく「荘(荘園)」だ。
広大な敷地内にはいくつもの建物が造られ、非公開だが、
秘密めいた謎のトンネルまである。
正門から入って受付をすませ案内されたのが「伴華楼」。
バンガローをもじった名前だそうな。
昔は何かの植物の棚だったらしきものをくぐると昭和4年(1929年)に
尾張徳川家から移築された茶室付きの和室に鈴木禎次氏の設計で
洋室を増築したという「伴華楼」に着く。(後ろに見えるテントは見学受付用のテント)
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最初にここで説明を受ける。
織田信長の家臣に三人の蘭丸が
いたそうで、そのうちの1人である、伊藤蘭丸がご先祖にあたるそうだ。
 
 
 
 
現在の伊藤家の大奥様にあたる方は、誰でも知っている大手日本酒メーカーの
ご令嬢だった方で美智子皇后陛下のご友人でもあるそうな。
設計は、鈴木禎次氏で、施工は竹中工務店。
この伊藤家と鈴木禎次氏、竹中工務店は、三つ巴だそうだ。
竹中工務店はもともと、尾張徳川家の宮大工だったとのこと。
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クロークの前を通り、応接間に行くと
月見の名所でもあったこの場所に
ちなんで、ウサギが餅をついている
鏝絵が室内にあった。
マントルピースの上に掲げてある
絵には、松阪屋のマークの入った
荷車が描かれている。
2階の暖炉には、飛鳥時代の瓦が飾りとして埋め込まれている。
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暖炉の周辺には、わざといろいろな形の
木目を見せた床が貼ってあり、その向かいには、観音開きの扉がある。布貼りで、絵が描いてあるのだがかなり傷みが激しい。
仏壇を入れて使えるようになっているようだが、現在は中には何も入っていない。イメージ 4
 廊下の窓ガラスの腰板はスライドすると
向こうが空くようになっており、
日が差し込むようになっている。
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写真がかなり増えてしまったので続きは
次回更新に回したい。