6月の平日、加古川市にある多木洋館の見学会に
サークルのメンバーを誘って行ってきた。
平日の午前中の見学会だったために、加古川近辺で、かつ、
参加できうるメンバーだけしか誘わなかった。
この洋館は過去に何度か外側から見に行っているのだが、
内部は非公開とのことで、どこに問い合わせても内部見学ができなかった。
最近になって、HPに見学会についての記載があるのがわかり、
あわてて見学の申し込みをして念願の内部をこの目で見ることができた。
昨年の冬からの公開のようだ。
写真撮影は自由。 きちんとガイドさんの説明もつく。
ただし、ネット上でのアップロードは不可。
間違った説明のブログやHPが多いからだそうだ。
それゆえ、外から普通に撮影できる場所の写真のみのアップにし、
詳しい建築データは公式HPをお読みいただければと思う。
すでにあちこちのネットで外観の写真はアップされているので
敷地の外から撮影した画像だけをアップロードすることにした。
あとは、公式HPをご参照いただければ内部写真も載っている。
多木肥料として有名な多木化学の創設者、多木久米次郎氏の迎賓館で大正の初めから昭和の初期にかけて、
一時中断しながらもいろいろな人々の手によって
作られた建物だそうな。
(詳しくはHPをご参照あれ。)
銅貼りの正門も素晴らしく美しく、石造りの腕木門風というか、
肘木門風になっているようだ。
多木肥料の鍬のトレードマークもあちこちに見られる。
腕木門だか、肘木門に似ているが、メダリオンやアカンサスの模様も見えるし、
蟇股まである和洋折衷だ。
しかも、屋根は瓦ではなく銅拭きようだ。
建物全体は銅版に覆われているので、アカガネ御殿とも呼ばれる。
銅は、アカガネ。門の銅が赤っぽいのがおわかりになると思う。
これが、緑青に覆われて独特の色合いになると
右の写真のような風合いになる。
建築当初は、赤く輝く洋館だったのだろう。
石造りの門には、煉瓦の塀が続いている。
煉瓦はイギリス積み
だろうか??
煉瓦の上にも屋根がつけてあり、
その棟飾りも、モルタルに鍬の多木マーク
が描いてあった。
内部も素晴らしく、調度品や置いてある資料なども貴重なものばかり。
この夏は、改修工事で見学不可だそうな。
見学会では、建築関係の説明というよりは、多木化学創設者の話などが
メインで、土地や多化学の歴史などを説明してくださるのが有り難い。
やはり、説明を伺った方が断然楽しめる。
内部も圧巻としか言いようがない。
細部にいたるまで、これでもかと施された神代鍬のマーク。
本当に素晴らしい建物だ。
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