うすくち醤油資料館とその別館のあと、明治34年(1901年)築の伏見屋書店へ。
設計、施工は不明だが、店内はかなり広く2階は吹き抜けで回廊がある。
その話をして外側からちょっとだけ様子を拝見する程度のつもりだったのだが、
ご店主のご好意で2階の回廊に案内していただいた。
外観も「修景」しているので、
明治の建物に
見えない。
農閑期の副業で紙すきを行っていた地域だそうで
製紙会社も明治の末期に経営されていたそうな。
天保5年(1834年)当時すでに「伏見屋伊八」氏の名前が
文献に記されているそうだ。
取引先であった京都の伏見屋の屋号をそのまま
引き継いだとのことだったが、江戸時代は別の商売を
されていらっしゃったらしい。
2階の回廊は、教科書などの仕分け作業場だったそうだが、現在では何の本も置かれていない。
ただ、昔懐かしい殺虫剤の噴霧器が3つ棚にあった。
「ピレキラー噴霧器」と書いてあり、
ライオンのマークが書いてあった。
殺虫剤の噴霧器を間近に見たのは初めてだ。
歴史博物館でしか見たことがない。
採光窓も大きいので、奥はかなり明るい。
教科書が置かれていた当時に使われていた
「日よけ」も、そのまま残っている。(右下)
とにかく、大きくて広い書店で昔から日本海側や
京阪神との交流が多く、それらの最新情報の
本龍野における発信地となっていたそうで
書生さんなども住み込んでいたそうだ。
一番上の左の写真にある入り口のすぐ上が
書生さん部屋だそうで、現在は使われては
いないが、ロフトのような感じになっていたようだ。
店舗の横も
かなり広く
左側が店舗に
なっているが、
建物の中に
奥へと通じる
通路がある。
旧城下町ということもあり、商家も多い地区だからか?とにかく大きい書店だ。
取り扱っている本も多い。
外側だけちょっと・・・のつもりがご店主に説明つきで案内までしていただいて
大変お世話になってしまった。
そして、夕立の雨宿りで時間を食ってしまったのであわたただしく
建物を横目に見ながら駅へと向かうことにしたが、
予定していた半分も建物は見られなかった。
写真がかなり多くなってしまったので、続きは次回に・・・・
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