うちの旦那が昨年まで仕事をしていた職場の敷地内にかなり古い建物が
たくさんあるという話は旦那から聞いていた。
昔はもっとたくさんあったそうなのだが、出張で来るたびにその数は減っていき、
残っている建物はわずかと聞かされていた。
今年から違う場所での仕事になるので昨年末にカメラを渡し
写真を撮ってきてもらった。
会社内には携帯電話などでの撮影禁止の場所もあるそうなのだが、
この建物に関してはすでに使われておらず、解体も時間の問題らしく、
撮影には問題ないそうなので、できるだけ建物の細部の撮影を頼んでいた。
うちの旦那曰く、すごく古いから戦前のものだとのこと。
うちにある建築関係の本を漁っても何も書いていない。
会社の敷地内の建物だから、近代建築調査からも漏れているはずだから?
会社の人にも聞いてもらったが、わからないとのこと。
建物にあるマークが、ただの幾何学模様なのか??意味のある文様なのか??
社章なのか??わからなかった。
ちょうど旦那が通っていた歯医者さんの待合室にこの土地や会社に関する
古い写真や資料が載っている本が置いてあったとうので、
虫歯でもないのに歯科検診に行き、その本の題名などをメモして
図書館に走ったところ、そのマークが旧帝国汽船の社章ということが判明した。
戦前に消滅した会社だが、大正7年(1918年)
5月末から大正10年(1921年)2月まで、
この会社は帝国汽船の造船工場だったそうな。
と、いうことはこの社章があるということは
大正7年から大正9年までに建てられたのだろう。
もう使われていない建物だが、実に95年ほど前の
煉瓦建築の建物だった。
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