毎月18日がご本尊御開帳だったので葛井寺とその近くの道明寺へ。
左上の山門にあった
「六葉金具」。
どこの六葉金具でも
そうなのだが、猪目がある。
ハートの猪の目の形の「火除け」。
恐らく、正面から猪の顔を見た時にハートっぽく
見える目だからなのだろう。
猪は五行思想では「水」、火を防ぐという意味もあってこのハート型は
日本全国でよく見かけることがある。
金具だけでなく、壁や窓、建具などあらゆるところで目にしている。
葛井寺に関してはHPがあるのでそちらをご覧いただければと思う。
↓
境内では、ちょうど運良く「のぞきからくり節風紙芝居」をやっていた。
「のぞきからくり」がわかる世代がうちのサークルにはいない。
アタシも見たことはない。
映画で「のぞきからくり」の口上の
ような節を唄うシーンを
見たことがあるだけで
実物は知らない。
その「のぞきからくり節」風の
紙芝居で地獄、極楽の仏話を
紙芝居仕立てで演じてくださる。
紙芝居を見終わってから他のメンバーは境内の散策をしていたのだが、
アタシは少しお話をさせていただくことにした。
奈良からいらっしゃった村松さん。
「地獄極楽めぐり」「金色夜叉」「俊徳丸物語」「不貞の末路」などが
レパートリーだそうな。
ブログにアップすることも村松さんの了解を得ている。
関西の各地をこうして飛び回ってらっしゃるそうでこちらには毎月18日の
ご本尊御開帳の日には境内にいらっしゃるとのお話だったが、
いかんせん、お話を伺ったのも去年のことなのでもしかしたら
訪問日が変更になっているかもしれないのだが・・・
(もし、どうしても紙芝居を見たいので来寺日を知りたい方は内緒でコメント
いただければ村松氏と連絡はとれるので確認することは可能だ。)
このお話の内容はともかく、「のぞきからくり節」ってどういうもの?という方は
ぜひ、こちらの動画をご覧いただきたい。
小津安二郎監督の「長屋紳士録」の一部なのだが、
「のぞきからくり」で検索すればいろいろ動画が出てくるのだが、
何故、この動画を紹介したかというと本物の「江戸弁」が聞けるからだ。
少し長いのだが、最初に「茶柱がたってる」と話す河村黎吉氏の言葉、
現在では話せる人がもういない「江戸弁」。
飯田蝶子女史の言葉もそうだ。
わざと地方の方言を使ってみたりしているが言葉の歯切れはまさしく江戸弁。
よく落語に江戸弁が残っているというけれど、アタシにはこの映画の
河村黎吉氏の言葉が一番、よく残っていると思っている。
もしかしたら、昔からの東京人にしかわからないかもしれないのだが・・・
「ひ「と「し」の発音ができないのが東京弁とよく言われるが、
そんなものは東京弁などではない。
自称「ひ」と「し」の発音がうまくできない江戸っ子ですという人がいたら、
むしろ東京の端っこの江戸ではない地区の人だと思ってよいだろう。
この河村氏の話す言葉が江戸弁だ。(標準語とは違う発音に注目して欲しい)
↓
笠置衆氏が唄っているのが、「のぞきからくり」節で「不如帰」だ。
この動画でのぞきからくりの唄も今では聞けなくなってしまった江戸弁も聞ける。
話が脱線してしまったが、ゆったりとした境内に結構参拝客も多く
活気のあるお寺だった。
そしてレトロな香りのぷんぷんする藤井寺センターを横目に駅へ移動、
近鉄に乗り今度は道明寺に向かったのだが、着く前あたりから粉雪が舞いだした。
そのせいか??ほとんど人の気配がない・・・
代わりにゆっくりと拝観することもできた。
メンバーの数人は拝観しながら
読経をはじめる人もいて拝観にはかなりの
時間がかかった。
そのうち、読経のおかげか??
粉雪もおさまり、参詣客の方もちらほら。
こちらもHPがあるので直接HPを
ご参照いただければと思う。
↓
帰りにすぐ近くにある道明寺天満宮にも
立ち寄ったのだが、雪が降ってきたので
あわてて駅に向かって移動することになった。
だが、駅に着くころには雪は止んでいた。
単純に道明寺=桜道明寺のイメージがあったので
駅やお寺の近くで和菓子を買うなり食すなりして
帰ろうと思っていたのだが、和菓子店にも桜道明寺はなく
結局駅前の喫茶店でケーキセットを食べて解散となった。
仏様を拝見しに行くのが目的だったために今回は詳しい説明は書かない。
仏様に関することは各寺のHPを見ていただくのが一番だと思っているので
あえて能書きは避けたことをご了承いただければと思う。
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