杉山家を出てガイドさんに案内されて見晴らしの良い展望広場へ移動する途中、
あるお宅の庭先で猫様の談話中に遭遇した。


メンバーたちが立ち止まってカメラを向けている間にガイドさんはずんずん歩く。
あわてて後から追いかけて展望広場に着くと、しばらくして小さい方の猫様が
広場周辺を1人で走り回っている。
もう、こうなると展望広場からの景色よりも猫様にしか目が行かないメンバーたち。
その小さめの猫様の姿が見えなくなった頃、広場のすぐ前にある古い町家を
利用したギャラリーがあるので入ってみることにした。

招き猫も置いてある。
「じないまち町家楽茶&ギャラリー」
茶道関連のギャラリーとでも言えば良いのだろうか??
否、ギャラリーと言うよりは茶道を愉しむサロンのような
場所と呼ぶ方がふさわしいような感じだ。
野点用のお道具が入る更紗のバッグや
普段の生活の中の素敵な物を茶道でも取り入れて
茶道というよりは、お茶を楽しむためのサロン。
だから、楽茶なのだろう。
アタシのサークルは何故か茶道経験者が多いので、お道具バッグなどに
食いつくように興味深々。
値段も安いので買おうかと思ったが好みの柄のバッグが売り切れで断念。
そして、この楽茶サロンであの小さめの猫様に遭遇した。


特徴のある首輪を
つけていたので、
談話中だった猫様と
同じということが判明。
広場の前を疾走していたのもこの猫様だった。
お名前は「いちごちゃん」。
一期一会の「一期ちゃん」だ。
いちごちゃんが椅子に座っているのを発見した途端、
お茶のお道具から一斉に興味が「一期ちゃん」に移る。
ここからは、もう「一期ちゃん大撮影大会」となり、「一期ちゃん触りまくり大会」へ。
ご店主の方も最初はお茶のお話をされてらっしゃったのだが、
メンバーたちと「一期ちゃんを囲む会」のような感じで猫談義となってしまっていた。
かなり人慣れしている猫様なので、大勢でわいわいカメラを向けられたり
触ったりされても動じないのでよかった。
「一期ちゃん大会」となってからは、もうガイドさんの出る幕はなく
かえって取り残されたような気まずい思いをさせてしまったかもしれないが
猫好きなガイドさんだったら間違いなく大会に参加されていただろう。
このサロンの閉店時間も迫ってきていたが、ご店主さんのご好意で
かなり長居をさせていただいてしまった。 

右の写真のような素敵なお部屋で茶道体験もできるそうな。
関西風の箱火鉢と昔の建物の引き戸にガラスを乗せて
作ったテーブル席で椅子に座ったお点前になるそうだ。
この独自のスタイルのお点前もご店主自らが考えられた
とのことで、このお店をもっと早く知っていれば
事前に申しこみなどをして、お点前を頂戴させて
いただけたのだが・・・
結局、茶道の話は少しでほとんどが一期ちゃんの話で
終わってしまったのだが、あの時でなければ一期ちゃんの話で盛り上がることもなかっただろうか。
名前の通りの猫様であった。
ここを出てガイドさんは帰宅時間となり、アタシたちも駅に向かうことにした。
その途中、板金屋さんのお宅にあったすばらしい雨樋を発見する。

あと何十年かすると緑青色になるだろう。
できた当初は銅(アカガネ)色だったはず。
日本の建築板金の技術はすごい。
縁起の良い宝船を見たあと、
喫茶店で軽食をとりそれぞれの帰路についたのだが、後半は猫様中心だったような
気がしなくもない。
それが証拠に猫様の写真ばかりで建物の写真がないに等しい。
まぁ、それもまた楽しからずや・・・
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