第14番
京橋渡れば更に又    光まばゆき銀座街
道には煉瓦を敷き並べ  並木の柳 風涼し
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通3丁目から京橋方面に歩く。
すでに明治の頃の建物などは微塵もない。
横目に川崎定徳日本橋本社ビルを見ながら進む。
川崎定徳ビルというよりは、三菱UFJ信託銀行の建物と
言った方がわかりやすいかもしれない。(写真左)
平成元年(1989年)築。
坂倉建築研究所(株)・坂倉インターナショナル・三菱地所の設計で、施工は清水建設・戸田建設・西松建設・
ナカノコーコレーションだ。
地上8階、地階1階建の美しいビルで昭和2年(1927年)に建てられた建物の
1部を「部分保存」という形で新しい建物に嵌め込んだのだそうな。 

川崎定徳(株)   →   http://www.kawasakiteitoku.co.jp/tate.htm  

坂倉建築研究所 →  http://www.sakakura.co.jp/info/works/office/page/2/

川崎定徳(株)は昔の川崎銀行なのだが、ご本家のHPをご参照あれ。
また、設計した坂倉建築研究所のHPのURLの頁をクリックしてスクロールすると
この美しい建物の内部なども写真が載っている。
近頃の建築も非常に美しいのがよくわかるし、どうやったらこんなに素敵な
デザインが思いつくのだろうかと考え込んでしまうほどだ。
外観よりも内部の空間の造りはHPを拝見するとため息が出る。
イメージ 2工事中の明治屋ビルを過ぎ京橋の手前左に
相互館110タワーが見える。
平成24年(2012年)にできたビルで
地上12階地下3階屋上1階建だ。
設計・施工ともに清水建設。
三代目のビルで初代の建物によく似ている。
初代の建物は、大正10年(1921年)に
辰野金吾氏と葛西萬司氏の設計、
施工は今と同じ清水建設だった。
個人的には二代目の建物の方が馴染みは深かった。
イメージ 3イメージ 4初代の建物の写真は
日本建築学会のデータベースに載っているのだが、
有償貸し出しの画像なので
閲覧はできるがURLなどを
載せるわけにはいかないので
興味ある方は検索を・・・
清水建設のHPにはアタシの撮った写真よりももっと美しい
写真が載っているのでそちらをご覧いただければと思う。
http://www.shimz.co.jp/tw/pr/1208index.html
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そしてここを通りすぎるとすぐ京橋を渡る。
(写真はかなり以前に当ブログでもアップした画像)

過去記事だが、「銀座1丁目交番」というのを
建物の書庫でアップしているので
そちらを読んでいただければ、
京橋に関しての記述がある。 

http://blogs.yahoo.co.jp/munyuchan2002/39884930.html

イメージ 6イメージ 7ちょうどここを歩いた時は
日枝神社の山王まつりの時で御仮屋を設営しているところだったので、声をかけてから撮影させていただいた。

イメージ 8イメージ 9この日枝神社に関しては
ブログ仲間の
眼とろん星人スジャータさんが
実に素晴らしい考察記事を
書いていらっしゃるので、
紹介させていただくことにする。(本当にすばらしい記事だ)

http://blogs.yahoo.co.jp/metoronjr7/54978445.html


そして京橋から銀座に入ると確かに「光まばゆき銀座街」が目に前にあった。
イメージ 10銀座から京橋方面を振り返って撮った。
右側に写っている大きなビルはこの秋完成予定。
その名も「KIRARITO GINZA」だそうな。
光輝くような商業施設にとの願いをこめての
命名だとのこと。
浅井謙建築研究所(株)設計で鹿島建設の施工。
地上12階、地下3階建の建物だ。

イメージ 11イメージ 12「KIRARITO GINZA」
まるでこの市電唱歌を
知っていたのだろうか?
京橋渡れば更に又
光まばゆき銀座街との
歌詞にぴったりの名前の
建物だった。

この秋に完成したら、それこそ照明で光まばゆいだろう・・・

イメージ 13そして、並木の柳 風 涼し の柳は残念なことに現在は
市電が通ったであろう道には植えられておらず、
この道と交差している横に走っている小さな通りに
植えられている。
その本数は決して少なくはない。
写真は銀座というよりは新橋寄りギリギリにある
天ぷら天国(てんくに)の横の御門通りの柳だ。



そして第15番の歌詞の沿って再び豪雨の中を歩く・・・