アタシが立ち上げたサークルは毎月活動行っている。
サークルをはじめたばかりの頃、大阪の池田・宝塚付近の街歩きを
行ったことがあったのだが、当時参加できなかったメンバーもいたので
当サークルでは結構、リバイバルではないが同じ場所を再訪することも多い。
活動報告記事の更新も著しく遅れてはいるが、サークルの記録として
のんびりとアップしているので実はこの活動報告もかなり昔の記録だ。
2006年に逸翁美術館に行ったのだが、その後、美術館は小林一三記念館として
リニューアルされたこともあり、当サークルで再訪することになったのだが、
池田の町がかなり変わっているのに驚いた。
阪急の駅を降りてまず最初に見に行ったのは、池田泉州銀行。
前回見に行った時は池田銀行だったのだが、合併により池田泉州銀行となった。
コリント様式のオーダーを4つ持ち、
面格子にも細かい細工を施した銀行建築。
RC5階建。
実は、以前の活動報告の記事では昭和初期の建築と書いてしまったが、 その後、複数の文献などで調べると戦後建築だそうな。
昭和26年(1951年)以降の築と記載された文献もあった。
設計・石本建築事務所、施工・大林組と言われている。
もう、このような贅沢な建物が建てられることは
ないだろう。
外観だけ見て、その後は商店街を抜け
小林一三記念館へと移動。
途中、旧池田電報電話局の前を通る。
現在は、大幅に改装され
「いけだ・さわやかビル北館」となり活用されて
いるが、側面は変わっていない様子。
大正14年(1925年)か昭和初年(1926年)頃の建築で設計も施工も不詳だそうな。RC3階建。(写真左下)
そして、驚いたのが2006年当時は
「京阪神保険サービス」という会社
だった建物が、「落語みゅーじあむ」
という建物に大改修されて
美しく生まれ変わったことだ。
この建物については、
ほとんど資料がなかったのだが、
平成13年(2000年)のこの通りの
整備に伴い市が買い上げて
平成19年(2006年)に開館しているので、恐らく最初にサークルで
訪問した時はすでに市が買い上げ、その後、すぐに工事に入ったのであろう。
右上が以前の改修前の建物だ。
そして、落語みゅーじあむの
すぐ横にあるのが河村商店。
旧加島銀行池田支店の建物で大正7年(1918年)築。(写真左下)
辰野片岡建築事務所が設計。施工は不詳。
木造2階建。ファサード部分は煉瓦積みと石積みだそうだ。
こちらも現役で、洋品関係が店舗として使用している。
その後、脇道に入り
右上の1700年代に建てられた
酒造業を営んでいらっしゃった
お宅を外からひっそりと拝見。
住居として、住まってらっしゃるので
あまりジロジロと見ることはせずに
横目でチラチラと眺めながら
旧池田実業銀行本店だった
いけだピアまるセンター(写真右)へ。こちらも、現在は池田市の
貸し出し施設として活用されている。
大正14年(1925年)築。
小笠原祥光氏の設計。
施工は不詳。RC2階建。
駅から少し歩くだけで、旧銀行の
本店が2つもあるということはいかに池田が繁栄していたかが伺える。
そして、メインの旧逸翁美術館、現小林一三記念館の邸宅レストラン雅俗山荘へと
向かうのだが、こちらもかなりリニューアルされていて、以前は美術館だった建物が
邸宅レストランとなり、見学できなかった部分も開放され写真撮影も可能という
非常に嬉しい事実が待ち受けていた。
写真が増えてしまったので、続きは次回更新時に・・・