2階の和室の奥には洋間があるのだが、
和室の障子の腰板の市松模様と
隣接する洋間の床の市松模様とが
お揃いのコーディネートになっている。
また、洋間の窓側の入り口上部には
ステンドグラスが配されているのだが、
そのステンドグラスの柄と、外側の欄間窓の
菱形模様、廊下の腰板の市松と
よくマッチしている。
この洋間は、実際はさほど広くない。
部屋の奥から見た場合、市松模様の延長と
手前と廊下側の欄間窓の菱形、
更に腰板をスライドして市松にし、
採光することで、奥行きや広さを感じさせるようなデザインになっているのだろう。
柄をうまく組み合わせて、それがくどくならないようになっている。
この伴華楼にある暖炉の煙突も市松模様。
近寄ってよく見ると、ドイツ壁に常滑焼だと思われるタイルで模様を作っているようだ。
色目は、恐らく藤棚や建物腰回りに使われている五色の石の色とあわせているのだろう。
煙突のドイツ壁はかなりしっかり、
ぼってりとした造りで頑丈にできている。
伴華楼を出て、信長塀をくぐると豊彦稲荷。
たくさんの鳥居を抜けて広大な庭に出るのだが
庭側の石鳥居には、「竹中藤五郎」氏と
「竹中藤右衛門」氏の名前があった。
兄の竹中藤五郎氏の「竹中藤五郎神戸支店」がのちの竹中工務店になる。
藤右衛門氏はいうまでもなく竹中工務店の創業者。
庭に出ると、すぐ目の前に「白雲橋」。
京都の修学院離宮の千歳橋を
模したそうで、龍の天井絵もある。
ガラスで保護されているので、
写真と撮ろうとすると、どうしても
「写りこみ」が起きてしまう・・・
橋の奥には、円形の野外ステージ
の跡が残されている。
いずれ修復して、活用されるそうな。
かなり写真が増えてしまったので、
また続きは次回更新時に・・・
とにかく、1万坪の敷地なので
写真が多すぎてしまうので、なるべく割愛して更新していくつもりだ。