昭和19年(1944年)に鉄筋コンクリートで造られた淀川の河底の隋道。
日本最古の河底トンネルだそうな。
イメージ 1昔は源兵衛渡しというものがあったそうだが、
交通量の増加によりこの隧道が造られ、
その渡し船は消えた。
(まだ、大阪にはいくつかの渡し船は残っている。)
この隧道ができた当時は人が歩いて通る通路と
車両用の通路の2つがあったが、現在では
人と自転車が通れる通路のみとなっている。

イメージ 2イメージ 3写真の2つの扉は
建築当初のエレベーター。
現在は使われておらず、
新しいエレベーターが
この横に設置されており
人と自転車は利用できる。
更にその横には階段があり

エレベーターが稼動していない時間帯は階段も使えるが
狭いので自転車をかかえて階段を登り降りするのは難しいだろう。
エレベーターには両河岸に係員さんがいらっしゃる。
何回か利用させていただいているが、お正月などはきちんと新年の挨拶も
してくださるので気持ちよく利用できる。
淀川の河の下のトンネルなので、漏水もあるようだ。
また、比較的長いトンネルなので夜間の女性の1人歩きは怖いのだが、
夕方になるとこのトンネル通路内にも警備員さんが数名立ってくださるので安心だ。
淀川に橋を架けると船などの通行の邪魔になるので、
深さ40尺の場所に約80.6mの地下道を作ったそうで、
昭和10年(1935年)に起工し約9年かけて昭和19年(1944年)に完成。
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建築当初のエレベーター利用規則の看板がまだ残っている。

プレートには「道隋川冶安」と書いてある。
イメージ 7イメージ 8反対河岸の
かつての
エレベーターの
扉は一部新しく
なっていた。



ネット上で検索するといろいろ画像や能書きが出てくると思うが、
「建設コンサルタンツ協会」のPDFファイルがヒットするだろう。
実はそのPDFファイルには実際にこのトンネルに自動車が通行している写真が
載っている。かなり貴重な資料だ。
説明もプロの方々のものなので、下手な素人のネットの書き込みよりも正確だ。
アタシは必ず、URLなどを貼らせていただくときにはそちらのサイトに伺うなり
電話などで了承をとってからURLを貼らせていただいているのだが、
今回はそれをやっていないのでURLは貼らないでおく。
だが、興味のある方はウィキペディアでの検索よりもそちらのPDFファイルを
読まれた方が良いと思っている。
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漏水も激しくかなり老朽化しているので
補修工事も必ずや行われるであろうと望んでいる。
ちなみに利用客は結構多いのではないだろうか?