建物のパーツの呼称などは、ネット検索でもたやすくできるのだが、
呼び方を覚えただけで、それを使うのは本当にみっともない。
(だから、ネット検索が嫌いなのだが・・・)
それらの歴史も含めて理解しなかったら、また、わからなくても
理解しようと努力をしなかったら、呼称を使うべきではない。
なんでも、かんでも検索して何項目かを読んで、
それで理解したというのは、解せない。
やはり、正攻法で書物を読んで理解して欲しい。
壁や屋根、建具などのパーツに関して、
古代から現代までの歴史と具体例をあげて説明があり、
写真や図もふんだんに使われているので、
説明と照らし合わせて読むとより、わかりやすい。
かなり専門的なことが書かれているにもかかわらず、
読みやすく、理解しやすい書き方なので高校生ならば
十分、理解し得るのではないだろうか?
日本建築がどうの、こうの、などという屁理屈抜きに
もっと、単純に自分たちが住んでいる「家」を
楽しむための本だと思って読むと一層、楽しめると思う。
「日本建築の本」などという固い発想にとらわれてしまったら
もう最後、その頭の固さからは逃れられなくなるので、
もっと、柔軟に考えてこれらの本を読むことをお勧めする。
抜粋だが、「建具のはなし」には「猫間障子」の記述があり、
平安時代の文献に載っているのだが、
なんでも、障子の一部の隙間から猫が出入りできたそうな。
もう、それを想像しただけでも、顔がほころんでしまう・・・
あ!くれぐれも、これを読んでその言葉だけ、ネット検索など
しないように・・・・
ネット検索はただ、検索かけただけで所詮、
上っ面だけで、右脳にも全く影響を及ぼさないだろうから・・・・
物語/ものの建築史 (シリーズ)
日本壁のはなし 山田幸一氏著
屋根のはなし 石田潤一郎氏著 山田幸一氏監修
窓のはなし 日向進氏著 山田幸一氏監修
和瓦のはなし 藤原勉氏・渡辺宏氏著 山田幸一氏監修
建具のはなし 高橋康夫氏著 山田幸一氏監修
鹿島出版会発行 各1300円+税
全シリーズ欲しいのだが、置く場所がなくなってきたのと、
お金がないので、なかなか購入できないでいる・・・
が、いつかは全巻揃えて、手元に置いてゆっくり
読み、愛でたいと思っている・・・