munyuchan

むにゅ’sのぉと

10年以上続けたヤフーブログから引越してきました。 路上観察、近代建築などがメインのブログです。 ライブドアではまだまだ戸惑うことが多いですが、よろしくお願いします。

本棚(建築関係)

15 12月

建物のパーツのはなしの本

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正式には、物語/ものの建築史シリーズの本になる。
建物のパーツの呼称などは、ネット検索でもたやすくできるのだが、
呼び方を覚えただけで、それを使うのは本当にみっともない。
(だから、ネット検索が嫌いなのだが・・・)
それらの歴史も含めて理解しなかったら、また、わからなくても
理解しようと努力をしなかったら、呼称を使うべきではない。
なんでも、かんでも検索して何項目かを読んで、
それで理解したというのは、解せない。
やはり、正攻法で書物を読んで理解して欲しい。
壁や屋根、建具などのパーツに関して、
古代から現代までの歴史と具体例をあげて説明があり、
写真や図もふんだんに使われているので、
説明と照らし合わせて読むとより、わかりやすい。
かなり専門的なことが書かれているにもかかわらず、
読みやすく、理解しやすい書き方なので高校生ならば
十分、理解し得るのではないだろうか?
日本建築がどうの、こうの、などという屁理屈抜きに
もっと、単純に自分たちが住んでいる「家」を
楽しむための本だと思って読むと一層、楽しめると思う。
「日本建築の本」などという固い発想にとらわれてしまったら
もう最後、その頭の固さからは逃れられなくなるので、
もっと、柔軟に考えてこれらの本を読むことをお勧めする。
抜粋だが、「建具のはなし」には「猫間障子」の記述があり、
平安時代の文献に載っているのだが、
なんでも、障子の一部の隙間から猫が出入りできたそうな。
もう、それを想像しただけでも、顔がほころんでしまう・・・
あ!くれぐれも、これを読んでその言葉だけ、ネット検索など
しないように・・・・
ネット検索はただ、検索かけただけで所詮、
上っ面だけで、右脳にも全く影響を及ぼさないだろうから・・・・



物語/ものの建築史 (シリーズ)

日本壁のはなし     山田幸一氏著
屋根のはなし      石田潤一郎氏著    山田幸一氏監修
窓のはなし       日向進氏著      山田幸一氏監修
和瓦のはなし      藤原勉氏・渡辺宏氏著 山田幸一氏監修
建具のはなし      高橋康夫氏著     山田幸一氏監修

鹿島出版会発行   各1300円+税


全シリーズ欲しいのだが、置く場所がなくなってきたのと、
お金がないので、なかなか購入できないでいる・・・
が、いつかは全巻揃えて、手元に置いてゆっくり
読み、愛でたいと思っている・・・













12 12月

古い建物を残す町づくりの本

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最近、気になるのがわざと古い建物などを残して
その存在をうまく活用した町づくりだ。
かなりの町でそれらを実行しているのだが、
一歩間違えると、ただ古い建物だけが残っている町に
なってしまいかねない。
現に「修景」と言って、昔の町並みを再現したかのように
町から補助金を出して昔の手法で家を修復したりする町も
近くにあるのだが、ただ古いというだけで、誰も訪れない。
JRのパンフレットなどでも宣伝はしているのだが、
田舎のことなので、駅からかなり距離があること、
外部から人が訪れても食事をする店、お茶を飲む店すらない。
トイレの問題なども当然起こってくる。
しかも、わずかな距離の修復をしただけなので
その通りを過ぎたら何もない、ただの田舎・・・
同じ、近くにある町でそのような取り組みをしている所は
広い上に、店舗やかなりキレイな観光用トイレなども
きちんとしているので、駅から遠くても歩いて
観光客がやって来て歩き回る。
同じような町づくりを試みても、その土地の特性や宣伝方法などで
全く違ってくることに興味が湧いたので、
何冊か、この手の本を読み漁ってみたのだが、
この本が一番、アタシにはおもしろかった。
ただ、近代建築を残すとか、そういった目先のことだけでなく、
具体的な例がかなり広範囲に渡って書かれている。
大都市から地方の町、外国までを例にとり、
さまざまな角度から考察している。
たとえば、古い土蔵をレストランにした事例や
NPOによって歴史的建造物の指定を取り付けた事例・・・
近代建築だけでなく、新たなビジネスを試みる場合でも
大いに参考になるのではないだろうか?
これは、かなりがっつりとした読み応えのある本だった・・・





歴史的遺産の保存・活用とまちづくり<改訂版>
学芸出版社    大河直躬氏・三舩泰道氏 編著
3500円+税

25 9月

台東区発行の資料

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台東区は、空襲で焼け残った街がいくつもあり、
正直言って、看板建築の宝庫でもある。
台東区の教育委員会が東京芸術大学建築科の
前野教授に依頼して、調査・分析した報告書なのだが、
正直言って、台東区内には膨大な数の銅板建築が
残されており、その1軒、1軒を
リストアップするだけでも大変だったと思う。
データ編では、すべてのお宅をリストアップして
地区ごとに記述しているのだが、
残念ながらその多くの看板建築のお宅は
特に誰の設計だとか、施工がどうのだとかということには
全く、無頓着なのか不明な部分が多い。
これは、地域性によるものだと思う。
祖父母の代から出入りしている大工さんに
すべておまかせしている場合が多いので、
仔細がわからなくなってしまうからだ。
あのバブルの時代の地上げなどで
職人さんや大工さんたちは
次々といなくなってしまったり、
細かい細工ができる職人さんたちが
亡くなってしまうことが相次いだ。
前出の大田区と比べると、
お屋敷街の邸宅と、下町の看板建築の差が
歴然としており、しかも、住民の保存に対する
意識が正反対なことがおもしろい。
分析編では、銅板建築に関しての
説明や文様の説明などが有りがたい。
もっと、つっこんだ説明も欲しい部分が
かなりあるのだが、対象となる街が街だけに
不明な部分が多いのは仕方ないだろう。




台東区近代建築調査報告書   データ編(1996年)
台東区教育委員会       3000円


台東区近代建築調査報告書   分析編(1998年)
台東区教育委員会       2000円 













21 9月

大田区発行の資料

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区の教育委員会が作成した資料なのだが、
実に細かく調べられていて、
おまけに地図までついている。
大田区内の近代建築を調べる時に使っていたのだが、
個人住宅なので、あまり情報が得られない場合が多かった。
だが、これはかなり活用できるものだ。
この手の自治体の教育委員会の調査報告資料は
あたりか、はずれのどちらかなのだが、
これは間違いなく大当たりだ。
ここまで、個人住宅の間取りなど書き記しで
ある資料は滅多にないと思う。
だが、これが作成されたのが平成3年(1991年)。
現在では、消失している住宅も多いのではないだろうか。
書店では売っていないが、
恐らく、大田区の図書館で閲覧するか
区役所で売ってもらうしかないと思う。


大田区の文化財第27集 
大田区の近代建築  住宅編1
大田区教育委員会  5000円


大田区の文化財第27集
大田区の近代建築  住宅編2
大田区教育委員会  3000円
  



21 8月

とってもとってもわかりやすい解説本

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初心者向けの本で大変わかりやすいので
かなり参考資料として使うことが多い。
図解事典・建築のしくみは、古い建築がどうのではなくて
木造構造から超高層建築の構造から、
住宅まわりのエクステリアから、広場や街並みにいたるまで
解説されており、工事方法や左官道具までにも
説明が及んでおり、部品一つ一つの名称や用途解説、
空調、排水などまでプロが参考にしても良いのでは?
と思われるくらいの優れた本だと思う。
アタシのようなド素人が読んでもおもしろいのだから、
玄人の方は推して知るべしではないだろうか。
これがあれば、調べ物をする時にかなり重宝するし、
逆にこれを見てしまうと、とても恐ろしくて
ネット検索などできなくなてしまう・・・

建築のすべてはわかる本の方は、より素人向けだと思う。
縄文時代の建築から始まって現在に至るまでを
写真や図をふんだんに使って説明している。
正直言って、図解事典のほうが細かいのだが、
こちらはこちらで楽しめると思う。
ちょっとした入門編の本よりもくわしく解説されている。

図解事典   建築のしくみ
建築図解事典編集委員会編    
彰国社 3800円+税




建築のすべてがわかる本
藤谷陽悦氏監修   成美堂出版
1300円+税












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